やっとNZ上陸!THE FIRST SLAM DUNKはワクワクが止まらない!

やっとニュージーランド上陸!THE FIRST SLAM DUNKはワクワクが止まらない! スタッフブログ

日本では2022年末に公開され国内興行収入150億円を突破した映画、THE FIRST SLAM DUNK。スラムダンクと言えば、言わずと知れた国民的バスケットボールマンガ/アニメで、20年以上前の作品ながら、日本ではその名を知らない人はいないと言っても過言ではない、超有名作品です。読んだことの無い人でも、名前くらいは聞いたことがあると思います。テレビアニメでは湘北高校がインターハイ出場を決めたところまでが描かれていましたが、最新映像作品であるこの映画は、アニメで描かれなかった山王戦が舞台のようです。しかもどうやら宮城リョータ視点で描かれているらしい!この前情報だけでも、ファンは叫びだしそうになるほどワクワクしますね。NZ在住のファンは、日本公開のニュースをうらやましく眺めながら、喉から手が出るほど見たかった(?)はずです。公開から8か月を経て、ついにここニュージーランドでも封切られます。スラダン世代ど真ん中、リアルタイムで夢中で漫画を読んでいたアラフォーの筆者が、先行上映会に行ってきました!

会場にはコスプレで来ている観客がちらほらと見受けられました。コスプレのほとんどは湘北ユニフォーム。そんな熱心なファンを見ているだけで自然とワクワクが高まります。女子サッカーワールドカップ2023のホスト国として、ここ最近はサッカーも盛り上がっていましたが、ニュージーランドは普段はスポーツと言えばとにかくラグビーという国ですので、バスケットボールというスポーツがどれだけ受けるか、ちょっぴり心配しながら開始を待ちました。

しかし映画が始まると、そんなことはどうでもよくなるくらい、冒頭からもうかっこいい!湘北の選手がコート上に現れると、このメンバーでの試合がまた見られるのか!という感動に包まれます。原作者が制作しているだけあり、作画はとにかくキレイです。アニメーションというよりも、「作者の書いた絵が効果音付きで動いている!」というように感じます。CGアニメーション独特の動きには初めはやや違和感を感じましたが、試合が始まってみると、コート上の選手の動きのリアルさに圧倒されます。「この時この選手がこの場所でこんな動きをしていた」を細部まで描けるのはCGアニメーションならではだと感じました。バスケット特有の素早い動きも再現され、これでもかという臨場感です。そのリアルな映像に、腹に響くドリブルの音や、床と擦れ合うキュッキュッというシューズの音、観客の声援の響きが加わり、自分が実際にコート上にいるような錯覚を覚えました。まるでファーストパーソンのゲームをしているようです。

ストーリーは、試合と過去の回想が並行して進むのですが、この構成も退屈させません。原作であまり過去が明らかになっていない宮城リョータを中心に描かれているのもいいと思いました。試合の進みはもちろん原作通りなのですが、原作を読んで結末を知っているはずの筆者も、試合が進むにつれて手に汗を握っていました。他の観客の皆さんも同じだったのか、シュートが入ったり外れたりした瞬間に会場から小さな悲鳴が聞こえることも。ファンならご存じのあの名セリフやこの名セリフに心躍らせ、あの人のくすっと笑えるプレイで吹き出し、そして知らなかった過去と切ない思いに胸を熱くする、そんな2時間で観客にも一体感が生まれ、最後には自然と拍手がわき起こっていました。

原作者兼、監督・脚本も担当している井上雄彦氏いわく、「知らない人には初めての、知ってる人には、知ってるけど初めて見るスラムダンク。そんな感じで気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです。」とのことですが、まさにその通りだと感じました。古参のファンだけでなく、最近履修したニューカマーも、そして初めてスラムダンクを見る、何の思い入れもない人でも楽しめる、見ごたえのある映画であることに間違いありません。みんな見るべし!・・・ピョン。

書き手:クロイトリ

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