子どもたちのメンタルケア
オークランド市では、2023年の豪雨による災害の影響を受けた若者、子どもたちに対して、無料のカウンセリングを提供している。被災したことによる精神的なストレス、安心感の喪失を受けている可能性があり、「信頼できる適切なサービスがどこで受けられるか知っていることは重要なことだ」と復興事務局の担当者リンダ・グリーナル氏は述べている。窓口となるYouthlineは、12歳から24歳までが対象。オンラインまたは対面での無料の1対1のカウンセリング、メンタリングを受けることができる。また、0800 What’s Up(フリーダイヤル 0800 942 8787)は、5歳から19歳までの電話およびオンライン サポートを提供している。
19の施設にマオリ語を採用
オークランドカウンシルの、マオリ語を見て、聞いて、話して、学んでもらうという取り組みの一環として、ハウイック地域の19の公園と場所の名前としてマオリ語を採用することが決定した。15の公園と、4つの図書館に、既存の名前に加えてマオリ語の名前を新たに追加する方針だ。さらに3つの保護区にはマオリ語の名前のみが付けられる予定である。「テ・レオ・マオリ(マオリ語)は、タオンガ(宝物)および公用語として認識され、失われたかもしれないマオリの部族の名前や歴史を保護し、取り戻すことができる。これにより、私たちのコミュニティはマオリの歴史、言語、文化について学ぶことができる」とハウイック地域理事長ダミアン・ライト氏は述べた。
ダークスカイ宣言に署名
アオテア島のアオテア/グレートバリア地方委員会は、4月2日から始まる国際ダークスカイウィークを記念し、「ダークスカイ宣言」に署名をした。アオテア島は2017年に世界で3番目に国際ダークスカイ保護区に指定された。「島には、主電源がなく、街灯もなく、日没後の光害もほとんどない。晴れた夜、満月の光の明るさで新聞を読むことができるほどだ」と理事長のイジー・フォーダム氏は言う。さらに、「この宣言が強調していることの一つは、夜空はみんなの共有財産であり、私たちはそれを保護する必要があるということである」と述べている。2023年までに世界中で100近くの場所が国際ダークスカイ宣言に署名し、今年中に200件を目指しているとのことだ。
市民庁舎の取り壊しが始まる
テ・ンガーカウ市民広場にある市民管理ビル(CAB)の取り壊しが4月から開始される。6月から12月にかけて主要な解体工事が始まり、その後地域の再活性化に向けて、2025年2月までに用地の整備が行われる予定だ。 一部の構造解体工事中(6月〜9月)、ウェイクフィールド通りは自家用車の通行が禁止されるとのこと。また、ビクトリア通りにあるテ・ンガーカウへの歩行者用入口も、健康と安全上の理由から、2025年6月から2月まで閉鎖される予定だ。カウンシルは、テ・マタピヒ中央図書館、市庁舎、CAB/MOBなど、テ・ンガーカウ区開発計画の準備も同時に進めている。計画の草案は6月に提出される予定である。
大地震に備え、家まで歩いてみる
ウェリントンで大地震がもしも起こった場合、道路や鉄道といった交通網が1週間以上寸断される可能性があるとし、これが平日に起こった場合、市内の約8万人の通勤者は徒歩で帰宅しなければならない可能性が高い。そこで、ウェリントン地域緊急事態管理局(WREMO)は、スカイスタジアムからポリルアのマナまでの30キロのウォーキングを企画し、警察、地域コミニティーのスタッフら約200人が参加した。多くの人はウォーキングを完了するのに5〜6時間かかった。緊急時に備え、予め防災バッグを用意しておくこと、家族で、緊急事態が発生した時どのように行動するか、子どもたちが学校にいる場合は、どのように連絡を取るかなど話し合い決めておくことの重要性を確認する機会となった。
中央図書館の建設、予定通り進行中
中央図書館の工事の約3分の1が完了し、2026年初頭オープンに向けて、予定通りプロジェクトは進行している。「テ・マタピヒ・キ・テ・アオ・ヌイ」は「広い世界への窓」という意味であり、この名前は、1991年に開館した際に、マオリ言語委員会によって命名された。耐震面での強化を行い、敷地面積を拡大し、地下1階から4階まで17,000平方メートルとなる予定だ。また、ゼロカーボン都市化を掲げるウェリントンとして、ニュージーランド・グリーン・ビルディングカウンシル(NZGBC)の5つ星評価の建物を目指している。中央図書館は、ウェリントンの最も重要な社会インフラであり、街のコミュニティの「リビングルーム」の役割を果たしていた。再開すれば、生活に不可欠な場所となるに違いない。
危険度の高い交差点を改善
カシミア・ロード、コロンボ・ストリート、ケンタウルス・ロード、ダイアーズ・パス・ロードのロータリーでの一連の改良工事が4月2日に開始される。工事は7月上旬に完了する予定。 ラウンドアバウトでの衝突率が高く、2010年から2021年の間に27件の衝突事故が報告されており、うち10件が重傷。 クライストチャーチカウンシルの交通業務マネージャー、スティーブン・ライト氏は、「より安全にするために、いくつかの安全対策が導入されている」と述べた。この工事には、交通速度を低下させることを目的とした新しい縁石、歩道の改善、新しい道路標示も含まれている。
気候変動への対策
大雨、猛暑、干ばつなど、気象現象によってもたらされる課題が増大し続けており、気候変動に対する対策への投資は、コミニティーにとって優先事項であるとし、評議会は、長期計画 2024〜34 年の期間中にこれらの課題に対処するため、政府の資金提供決定に従い、気候変動の緩和のためのプロジェクトに着手することを発表した。主なプロジェクトは以下の通り:①公共交通インフラ、バス路線の改善 ②市内全域の自転車インフラの継続的な開発を支援。③都市全体の樹木被覆量を増加 ④大雨や洪水対策、洪水のリスクを軽減し、水路を改善する対策への投資 ⑤オタカロ・エイボン川遊歩道の開発
待望の多文化コミュニティオープン
新しい多文化レクリエーションおよびコミュニティセンターがハグレー公園の中心部にオープンした。クライストチャーチカウンシルのコミュニティサポート・パートナーシップ責任者のジョン・フィルセル氏は、「長年にわたり、自分たちの居場所を確保しようと努力してきた地元の多文化コミュニティやグループが、待ち望んでいたことだ」と語る。センターの運営を担うMRCCCTの委員長シュリージャナ・チェトリ氏は、「私たちは、あらゆるバックグランドを持つ人々が歓迎され、安心できる場所や多様性の豊かさを祝うことができる、より包括的で活気に満ちたつながりのあるコミュニティを実現する」と述べた。より詳しい活用方法などは、カウンシルのウェブサイトで確認できる。
情報提供:Auckland City Council / Christchurch City Council / Wellington City Council