エコフェスティバル、大盛況
アルバートエデンとプケタパパで、持続可能な社会を目指すためのエコフェスティバルが開催された。気候変動の解決策について学び、議論することを目的に、160以上のイベントやワークショップが行われ、参加者は1,000人を超えた。環境に優しい日々の習慣や新しい方法を学び、よりつながりと回復力のある社会作りのための意見交換が活発に行われた。プケタパパ地方委員会委員長のエラ・クマール氏は、「このフェスティバルは、年々素晴らしい成果を残している。気候変動の影響を受ける資源への依存を減らしていくために、住民たちが日常生活の中でできることに取り組んでくれることを期待している」とコメントした。
ノースコート、新たに生まれ変わる
ノースコートの新しいコミュニティー施設のコンセプトデザインがカイパティキ地方委員会によって承認された。1982年に建築され文化遺産に登録されている図書館は、改装が決まり、新しい棟が増築される予定だ。委員会副委員長のダニエル・グラント氏は、「新しいコミュニティ施設とアップグレードされた保護区が一体となって、コミュニティの新たな中心地となることを嬉しく思う」とコメント。より多くの木々や植物が植えられ、子どもたちのための新しい遊び場が2つ、庭のエリアが2つ、公衆トイレ、広い芝生エリアができるという。町の中心部であるノースコートセントラルの再開発も計画されており、2027年に開始される予定だ。
植樹ボランティアに参加してみては
この冬、アッパーハーバーエリアの地元の公園で在来植物の植樹の準備が勧められている。植樹はボランティアによって行われ、今後3か月間で12の公園に6,000本を超える低木や樹木が植えられる予定だ。アッパーハーバー地方委員会委員長のアンナ・アトキンソン氏は、「植林ボランティアプログラムに環境保護団体や地域団体、学校、企業などから支援が寄せられていること、とても嬉しく思う」と述べ、活動が、ボランティア主導で進められていること、地元の学校の学生たちが積極的に参加している様子に感謝と喜びを示している。植樹ボランティアへの参加に興味がある場合は、イベントの詳細をfacebook.com/aucklandparks で確認できる。
保育園の貯水タンク、植樹をサポート
バーハンポール保育園は、水の使用量を節約するために保育園の建物の屋根の一部から雨水を貯めるために15,500リットルの水タンクを設置した。タンクに貯水された雨水は、植物に再利用される。「冬の降雨を利用し、保育園の持続可能な資源に変えたい」とマネージャーのジェフ氏。保育園で栽培された植物は、ウェリントンの公園や保護区の緑化と修復の目的で植えられ、毎年、約10万の在来植物を育て、その後、植栽のためにコミュニティグループとカウンシルの公園に受け渡される。
より地球にやさしい移動を目指して
ボタニックガーデン・キ・パエカカとウォーターフロントの間の道路の再開発により多くの人々が安全に自転車を使えるようになった。自転車レーンのアップデートの目的は、二酸化炭素の排出をおさえる移動手段を増やすこと。「そのために、利用者の安全性を向上させ、自転車やその他のマイクロモビリティを利用する人々の多様性を認め、改善をより迅速に実現する」と、トランジショナル・プログラム・マネージャーのクレア・パスコー氏は述べる。カウンシルは今後の都市開発に向けて、より低炭素な移動、安全性、多様性、スピードという4つの目標をどのように達成したかをよりよく理解するために、引き続き調査を進めていくという。
ポネケでトゥマタクルの植栽が急増
マオリ族が集落を守るための防御壁として使用していたと言われている鋭いトゲを持つ在来種の低木、トゥマタクルの保護、植栽がウェリントンで必要とされている。国内の他の地域では豊富に生育しているが、ウェリントン市街地には現在5本のみしか残っていないと考えられている。生息していた数少ない植物から種子と挿し木が採取され、ベルハンポール植物園に運ばれ、現在約218本のトゥマタクルの苗木が成長している。カウンシルの生物多様性専門家のアニタ・ベンブルック氏は、植物の遺伝的多様性が失われないようにすることが重要だと述べ、これらの苗木はポネケなどの複数のエリアに植樹される予定だ。
落ち葉の掃除に「ヤギ」が大活躍?
落葉シーズン、道路の落ち葉回収に役立つ新しいトラックがクライストチャーチで導入された。新しく導入されたトラックには、回収した落ち葉を細かく砕く機能が搭載されていることから、むしゃむしゃと草を食べる「ヤギ」とあだ名がつけられている。市は、現在5台のトラックで落葉によって植物の成長を妨げる危険性があるエリアなどを中心におよそ980か所の車道の清掃を行っている。
絵画から歴史を学ぶ
20世紀のニュージーランドの芸術家たちの作品が展示される企画展「From Here on the Ground」が、クライストチャーチ美術館で始まった。工場、鉄道や、地震で被害を受けた建物、小さな町の集落、広大な近隣地域、夜の街などの風景を描いた絵画からは芸術、社会史の魅力的な側面が表れているとキュレーターのケン・ホール氏は語る。第一次、二次世界大戦、1931年に起きたネイピア地震、1930年代初期の世界恐慌などが起きた時代の作品が展示されている。ホール氏は、「誠実さと発明力を持って、激動の変化の時代を切り取って描いたニュージーランドの芸術家たちの視点を通して歴史を振り返ることはとても魅力的で感動的だ。ぜひ多くの方に観ていただきたい」と語る。企画展は、2024年11月17日まで。
シティ・ネイチャー・チャレンジ受賞
4月26日から29日の間に行われていたシティ・ネイチャー・チャレンジ。クライストチャーチのあらゆる場所から多くの生物多様性を発見し、記録するために、市民、科学者、カウンシルの調査員たちが自然に出かけて植物、動物、菌類の写真を撮り、それをiNaturalistアプリに記録する活動が行われ、2万枚以上の写真が集められた。先週行われた授賞式で、フランク・アッシュウッド博士が撮影した白い縞模様のハエトリグモ(Maratus griseus)が「最も感動的な無脊椎動物」賞を受賞した。地元の昆虫学者でチャレンジの主催者であるロブ・クルックシャンク博士は、これまで観察、記録されたことないハエトリグモをマクロで捉えたことは素晴らしいと語った。
情報提供:Auckland City Council / Christchurch City Council / Wellington City Council