「親子でポジティブに話ができること」、「子どもが親にノーと言える親子関係」が大事。
こんにちは! 中村です。前回に続き、AICの心理カウンセラーのメアリーさんにインタビューした内容について書きたいと思います。
心の状態を見る時のポイントとは
心理面をケア、サポートする心理カウンセラーとして、まず生徒のどこに気を付けるのか、目を付けるのかを聞きました。
順不同ですが、①睡眠をきちんと取れているか、②きちんと食べているか、③友だちとの関係はどうか、④運動をしているか、⑤余暇を楽しんでいるか、⑥保護者とポジティブに話ができているか、⑦全般的に健康な生活ができているか、が挙げられます。
さらに最近はネットゲームに熱中しすぎて、人とのリアルな接触が無くなっていないかも大事な要素だそうです。ものすごく専門的なことを予想していた私には、拍子抜けするくらい、ある意味「当たり前」のことばかりが出てきました。NZ的というか…笑。
メアリーさんに、この中であえて一番大切なことはと聞くと、「保護者とポジティブに話ができているか」との回答でした。高校生ともなれば外部といろいろな接点が生じ、世界は広がっていきますね。でも、やはり一番影響力のあるのは保護者だと。なるほどと、ここでひざを打つ思いでした。自分も人の親として、改めて身につまされます。
では、保護者として求められる行動とは具体的に何なのでしょうか。これはなかなか難しい問題ですね。メアリーさん曰く、「子どもは親が自分に持っている期待をわかっている。親と子の関係を健全に保つためには、時に子どもが親にNOと言える環境を作ってあげることが大事ではないか」とのことでした。
AICの生徒はアジア系の生徒が多く、メアリーさんはアジア系の保護者と子どもの関係を主に見ていきました。彼女が直接そのように言った訳ではありませんが、一般的にアジア系の保護者は子どもを支配しようとする傾向がある、ということを暗に言っているように感じました。私の深読みかもしれませんが…。
典型的なキーウィのおばちゃん(失礼!笑)のメアリーさんからすれば、アジア系の我々の親と子の関係が少し特殊に見えてもおかしくないですよね。
Keishi Nakamura
中村 敬志オークランド・インターナショナル・カレッジ(AIC)取締役。
AICはニュージーランド教育省認可の私立高校で、全生徒が世界のトップ大学への合格を目指す。
オークランド・インターナショナル・カレッジ(AIC)
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2021年9月号掲載