プロが教える春のお家のメンテナンス

屋根や外壁は、家の防水機能を維持するために非常に重要な部分。冬の間に雪、雨、風などでダメージを受けている可能性があるので、まずは目視で点検しましょう。外壁にひび割れや塗装の剥がれを見つけたら、早めに補修を検討してください。放置すると、雨漏りや内部の劣化を招くことになります。特に屋根は個人で点検するのが難しい場所なので、専門業者に頼むと安心です。

外壁塗装の塗り替えは壁材により異なりますが、目安は5～10年程度です。日当たりや風当たりの強い場所では劣化が早まります。定期的な確認を心がけましょう。

家の塗装や外装の補修を行うなら、春は絶好のシーズンです。湿度が冬に比べて低くなるため塗装が乾きやすく、施工の仕上がりも良くなります。また、ニュージーランドでは夏に向けて塗装・補修工事の予約が増えるため、早めに業者に連絡してスケジュールを確保しておくことがとても重要。予約が遅れて、工事が冬や来年にずれ込むことの無いよう、今のうちに計画を立てましょう。

秋から冬にかけて落ち葉や雪解け水が雨どいにたまり、詰まってしまうことがあります。そのまま放置していると雨水が適切に流れず、外壁や基礎部分に悪影響を及ぼす原因になることも。ご自身で掃除をする際は、長いゴム手袋を着け、ブラシで掻き出してください。高所での作業ですから、作業中は、別の人が脚立を支えるなどの、複数人での作業がおすすめです。安全な環境がない場合は、専門業者に依頼しましょう。

冬の終わりには、エアコンフィルターの掃除を忘れずに。フィルターが汚れているとカビやホコリが室内に舞い上がる原因になります。ホコリで目詰まりしたフィルターを綺麗にするとエアコンの効きが良くなり節電に繋がります。まず電源を切り、フィルターを取り外し掃除機でホコリを吸い取ります。そして水洗いをした後には、十分に乾燥させてから装着しましょう。エアコンの内部まで徹底的に清掃する場合は、やはりプロのサービスが安心ですね。

冬の間に溜まったホコリや結露による窓まわりの汚れをきれいにしましょう。窓ガラスは中性洗剤を使い、水で濡らした柔らかい布やスポンジで拭き汚れを落とします。残った水をスクイージー（水切りワイパー）等で切ったあと、キッチンペーパーにアルコールをスプレーしてから拭き上げると、更にピカピカになりますよ。サッシの溝は、ホコリや汚れが溜まりやすいので歯ブラシや綿棒を使って細かい部分を掃除します。仕上げに乾いた布で拭き取ります。

カーペットは埃や髪の毛、ダニの温床となりやすいため、掃除機での掃除はゆっくりと時間をかけて丁寧に行いましょう。ランダムに動かすのではなく、カーペットの繊維に沿って吸引すると効果的です。掃除機をかけるときは窓は閉めたままにし、かけ終わって15分程度経ったら窓を開けて換気してください。窓を開けていると風でホコリが舞い上がり、掃除が終わった後に床に落ちてきます。定期的に重曹をカーペット全体に振りかけて、約15〜30分放置後、掃除機で吸い取れば消臭効果も得られるのでおすすめです。