春になって少しずつ暖かくなってくると、普段の生活以外にも車でどこかへお出かけする機会が増えます。そんな季節の変わり目には、しっかりとメンテナンスをしましょう。
エンジンオイル交換
気温が低い冬の間は、エンジンに負荷がかかりやすい時期です。エンジンが温まる前の走行は、エンジンの潤滑がスムーズに行われないため、エンジンの回転数が高くなります。暖房のためのアイドリングでも、燃料の消費量が多くなり、エンジンを酷使することで、エンジンオイルの性能が低下してしまいます。
春先には冬の間に溜まった汚れや、劣化したエンジンオイルを交換することがお勧めです。この際、エンジンオイルと同時にオイルフィルターも毎回、または2回に1度は交換しましょう。
車種や排気量にもよりますが、5,000kmから10,000kmごとの交換をお勧めします。
エアコンフィルター交換
暖かくなり、エアコンを使用することが増えてくる季節です。長期間使用していなかったエアコンのフィルターは、ホコリやカビが溜まって悪臭の元になります。また、汚れなどで詰まった状態のフィルターはチリやホコリ、花粉などを除去できないため、車内が不衛生になってしまいます。そのまま使用すると健康被害を引き起こす可能性もあります。さらに、フィルターが汚れた状態では最悪の場合、ブロワファン焼付きの原因にもなります。
定期的(1年または15,000km)に交換することで車内の空気が清潔に保たれ、健康面でも安心して使用することができます。エアコンフィルターを交換することでエアコンの効きが良くなり、冷房効率が良くなるため、快適なドライブができるようになり、燃費の向上にもつながります。春の訪れに合わせて、エアコンフィルターの交換を行い、快適なドライブを楽しみましょう。
※エアコンフィルターは、ニュージーランドではPollen FilterやCabin Filterと呼ばれています。
バッテリー点検
冬場と同様に、車のバッテリーは消耗品です。特に季節の変わり目の急激な温度変化や、過酷な状況下の使用で傷みやすいので早めの点検をお勧めします。
フロントガラス、ワイパー点検
冬の雪や凍結によってフロントガラスに付いた霜をワイパーで除去してしまった経験はありませんか?ワイパーで霜を取ると、普段にも増してゴムが傷んでしまいます。ゴムが傷むと水はけが悪くなり、雨天時の運転が大変危険ですので、この時期に早めに交換することをお薦めします。
適切なメンテナンスをして、春のお出かけをストレスフリーで快適にしましょう。
ICHINEN AUTOS(N.Z.) 森 寿子 Kazuko Mori
日本のトヨタ部品共販店で10年務めた後、2006年からオークランドで中古車販売、修理、メンテナンス業務に携わる。経験と知識を生かし、お客様に快適なカーライフをご提供できるよう努めています。
WEB:https://www.ichinenautos.co.nz