日本人にとって主食の米
お米について知ってますか?
籾(もみ)
田んぼでできたお米は黄色い殻に包まれていて、この殻つきのお米のこと。
玄米(げんまい)
籾すり(籾の殻を取り除くこと)で取り出したお米のこと。玄米はぬか層に包まれている。
白米(はくまい)
玄米のぬか層のぬかを除去することを精米といい、精米されたお米のこと。
無洗米
お米の表面に粘着性の強い「肌ぬか」が残っている。そのため、肌ぬかを取り除くために研ぎ洗いをする必要がある。「精白米」を洗わずに炊くと、ぬか臭いごはんになってしまう。しかし、無洗米は工場で「肌ぬか」も取り除くので、研ぎ洗いが不要。
日本の様々な米
もち米
お米の主成分のでんぷん(アミロース・アミロペクチン)のうち粘りの成分のアミロペクチンだけからなるお米で、うるち米に比べて粘りが強い。
うるち米
玄米:
籾殻だけを取り除いたもの
うるち精米(白米):
精米して、ふだんからご飯としてよく食べているお米。
酒米(さかまい)
お酒を作る材料のお米。酒造米とも言う。中心の心白というデンプン質が大きく、タンパク質、脂質が少ないと酒米に向く。100種類以上の酒米が品種登録。
赤米(あかまい)
古代米の一つ。ぬかの部分に赤色のタンニン色素を含む。粘りが少なく、パサパサしているが、よくかむと甘みが出る。
紫黒米(しこくまい)
古代米の一つ。玄米の皮が黒褐色や紫黒色のもの。東南アジア諸国で栽培されている。
世界の米の特徴
世界で最も多く栽培されているのはインディカ米ですが、日本では日本人の味の好みや食文化に合うジャポニカ米が好まれています。
ジャポニカ種
日本・朝鮮半島・中国東北部・ヨーロッパの一部などで作られているお米。最近では、アメリカやオーストラリアでも作られている。
特徴:米粒が短く円形に近く、炊くと粘りとつやが出る。日本食向けでおにぎりにしやすい。
インディカ種
世界で1番多くつくられている。中国の中南部、タイ、ベトナム、インド、マレーシア、バングラデシュ、フィリピン、アメリカなどでつくられている。
特徴:米粒が細長く、炊くとパサパサしている。チャーハン、ピラフやカレーなどに合う。
ジャバニカ種
熱帯ジャポニカとも言われ、アジアの熱帯高地、アメリカ、ブラジル、イタリア、スペイン、アフリカなどでつくられている。
特徴:米粒の幅が広く大粒で、味はあっさりしているが、少しねばりがある。リゾット、パエリア向け。
お米の形の違い
お米は形によって3種類
長粒種 Long Grain 6.61mm以上
中粒種 Medium Grain 5.51~ 6.6mm
短粒種 Short Grain 5.5mm以下
出典:農林水産省・中国四国農政局ホームページ
お米のプロが教えるお米の炊き方
お米の種類によって炊き方が異なります。
美味しく炊く方法をお米アドバイザーの資格を持つお米のプロがご紹介。
お家で美味しいごはんを楽しみましょう。
ニュージーランドの水道水は弱アルカリ性で、日本と同じ軟水であるといわれています。
地域によって硬度には多少違いはあるようですが、お米を炊くときに特に支障はありません。
普通精米の場合
きちんと量る
1合は180ml。計量カップの容量を確認しましょう。
手早く洗う
汚れや余分なぬかを落とすために米を洗います。
米は吸水が早く、ぬかのにおいをどんどん吸ってしまいます。
1回目は多めの水で軽くすすいで、すぐに水を捨てます。
2回目からは浸る程度の水で、やさしくかき混ぜて洗います。
3回ほど繰り返して洗って、水が多少透き通ればOK!
ゴシゴシ力を入れ過ぎず、洗いすぎに注意。
できれば泡立て器は使わないように。
手早く洗うのがポイント!
長時間の水切りは御法度!!
水加減はキッチリ
でも、軟らかめ、硬めはお好みで
基準は、洗った米の容量の1.2倍の水を入れる。
余ったごはんは
ごはんは炊飯器で長時間保温にしておくと、黄色く変色したり、パサパサになったり、ニオイがでてしまいます。冷蔵庫はお米のデンプンの老化を促進させる温度環境なので、保存にはおすすめできません。余ったごはんは、温かいうちに1食分ずつ小分けにしてラップで包み、あら熱を取ってから、冷凍しましょう。
お鍋で炊いてみよう
炊飯器がなくても大丈夫!ふっくらツヤツヤ、意外と簡単。
あまりお米を炊く必要のないニュージーランドの地元民にも好評な方法をご紹介
はじめの火加減
鍋に吸水させた米と、適分量の水を入れてフタをし、火にかけます。
ステンレス鍋の場合は、中火。
土鍋の場合は、最初から強火。
沸騰したら弱火に
沸騰して蒸気が上がったら、一度かき混ぜる。(混ぜると火の通りが均等になり炊き上がり後、鍋に米がつきにくくなります。)
弱火に落として、蒸気が少なくなるまで炊く。(約12〜15分程度)
最後に強火
蒸気が少なくなって、鍋肌からパチパチと乾いた音が聞こえだしたら、一度フタを開けて確認しましょう。
水気が無いことを確認できたら、フタを閉めて火を一瞬強め、中の蒸気を一気に飛ばします。
フタをしたまま蒸らす
火を止めたら、フタを取らずに10分間蒸らします。ごはんの表面の水分をしっかりと中心に浸透させます。
フタを開けてしまうと蒸気が逃げて温度が下がり、米に芯が残ります。
玄米の場合
きちんと量る
サッと軽く洗う
玄米の汚れを落とすために米を洗います。
精米のようにとぎ汁は白く濁りませんが、2回〜3回軽く洗ってください。
普通精米のようにお米をとぐ必要はありません。汚れを落とすイメージで。
水加減はキッチリ
基準は、洗った米の容量の1.5倍の水を入れる。
一晩浸す
種皮に覆われた玄米は、たっぷりと水を含むのに時間がかかります。そのため最低でも一晩は水に浸すのが理想的です。
※雑菌の繁殖を防ぐため、冷蔵庫がオススメ。
鍋で炊く場合は…
鍋に吸水させた米と、適分量の水を入れてフタをし、火にかけます。中火で20分、フタを開けてぶくぶくしていたら弱火にして、さらに20分。火を止めてから、フタをしたまま20分蒸らす。