2025年 ニュージーランドで長期投資を始めるために知っておくべきこと

2025年 ニュージーランドで長期投資を始めるために知っておくべきこと BUSINESS

心機一転、新たな挑戦を考えていますか?資産運用を始めようと考えていれば、長期的な視点と柔軟性を持って取り組むことが重要。ニュージーランドで長期投資を行う際には、現地の経済や市場環境に適した資産クラスや投資商品を選ぶことが成功の鍵です。また投資目的を明確にし、リスク許容度を把握して、短期的な価格変動に動揺しない強い心構えも重要。長期に適した主な投資方法を挙げ、特徴とメリットを解説します。

KiwiSaver(キウイセーバー)

概要: KiwiSaverはニュージーランド政府が提供する個人積立年金プログラム。政府から(会社員は勤務先からも)の支援を受けながら長期的に積立運用することができます。投資先は複数のファンド(株式型、バランス型、債券型など)から選ぶことができ、長期的に資産を運用して老後資金を増やすことができます。

メリット: 雇用主からの拠出や政府の補助を利用できるため、自己資金の成長が加速します。多くのファンドが分散投資されており、比較的低コストでリスク管理も可能。

株式投資

概要:ニュージーランド株式市場(NZX)で個別株に投資する方法。ニュージーランド上場企業に投資することで、現地経済の成長に伴うリターンを得ることが期待できます。

メリット:長期的には、企業の成長や配当を通じて高いリターンが見込めます。ニュージーランドの主要企業(例:Fletcher Building、Fonterraなど)に投資して、国の成長に連動したリターンが得られます。

不動産投資

概要:ニュージーランドは不動産需要が高く、不動産への長期投資も人気。住宅、商業施設、土地への投資の他、上場不動産投資信託(REIT)を通じて間接的に不動産投資を行うことも可能。

メリット:不動産は安定した収入源を提供し、資産価値が上昇することでキャピタルゲインも見込めます。不動産価格の上昇や賃貸収入によって資産を成長させることができ、特にREITであれば少額から投資が可能。

国際分散投資

概要:ニュージーランドは小規模な市場のため、リスク分散を図るために、米国やアジア、欧州など他国市場への投資を組み合わせることが重要です。現地の証券会社やKiwiSaverでも国際的なファンドを取り扱っており、地域分散のメリットを享受できます。

メリット:国際分散投資により、ニュージーランドの市場リスクを減らし、海外市場の成長も取り込むことが可能。世界経済の成長や異なる市場動向に対応できるため、長期的に安定したリターンが期待できます。

債券投資

概要:長期安定収入を目指す場合、ニュージーランド政府や企業が発行する債券への投資も選択肢です。債券ETFもあり、個別の債券よりリスクが低減されます。

メリット:債券は比較的安定したリターンを提供し、株式よりもリスクが低いため、リスク許容度の低い投資家にも適します。株式と組み合わせることで、全体のポートフォリオの安定性が向上。

まとめ
投資初心者が成功するためには、リスク管理が重要です。分散投資とドルコスト平均法は、シンプルで効果的な戦略として、長期的に資産を増やすことに役立ちます。これらの手法を組み合わせることで、市場の変動に動揺せず、冷静に投資を続けることが可能になります。ニュージーランドは政治経済も安定しながら預金金利は比較的、高金利となっています。資産が円に偏っている場合は分散投資の一つとしてNZドル建てでの投資ポートフォリオを組むことで投資効率を上げ結果的には資産を増やす可能性を高めることができます。

注)この記事は投資一般に関する情報提供を目的として当社が作成したもので、  投資の勧誘を目的としたものではありません。

BANCORP

池口健一郎

Bancorpグループは、ニュージーランドのオークランドを拠点とした1986年創業の投資銀行グループです。コーポレートファイナンス、トレジャリー、アセットマネジメントやプライベートバンキングなど国内外の企業や投資家のニーズに寄り添った最適なファイナンシャルサービスを展開しております。お客様との長期的な関係を構築できるよう誠実で実践的なアドバイスを提供いたします。
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