意外と知らない税金コード（Tax Code）について

仕事を始めたら、税金コードを選ぶ必要があります。

「Tax code declaration(IR330)」という書類で行い、Yes Noで選んでいきます。シンプルなので簡単です。
しかし、税金コードにはいくつか種類があります。どうして税金コードがたくさんあるのでしょうか？
給与からは「PAYE（源泉徴収税）」が差し引かれ、主に次のような項目が含まれます。

• 個人所得税
• ACC earners’ Levy
• KiwiSaverの積立金（加入している場合）
• 学生ローンの返済（該当する場合）

これらの税金や控除内容によって、それぞれ適用される税金コードが異なるのです。

二つ目の仕事を始めた場合の税金コード

もし二つ目の仕事を始める場合には、「S」の税金コードを選ぶ必要があります。これは、二つ目の仕事の収入に対して、通常より高い税率が適用されるためです。しかし、これは二つ目の仕事をしているから税金が高くなるわけではなく、所得税は累進課税（収入が増えるほど税率が高くなる仕組み）なので、結果として税金が多く引かれることになります。例えば、年収が$70,000の場合、年間の所得税は$13,485となります。

● 一つだけの仕事の場合

年収$70,000、月々の給料は$5,833とします。
そのうち、毎月$1,124が所得税（税率19%）として引かれ、
合計年間所得税は、$13,485です。

● 二つの仕事をしている場合

（例：メインの仕事$50,000、二つ目の仕事$20,000）
メインの仕事が年収$50,000、月々の給料は$4,167の場合の毎月の所得税（税率16%）は、$648。
二つ目の仕事で年収$20,000、月々の給料は$1,667の場合の毎月の所得税（税率29%）は、$476。
合計年間所得税は、$13,485です。

このように、二つの仕事をしていても、合計の収入にかかる税金は変わりません。税率が異なり、それぞれの仕事の給与に対して個別に計算されるのです。

この記事は一般的な情報を提供しています。税金に関する詳細や個別の状況については、会計士などの専門家に相談することをおすすめします。