優勝
André LEADER(アンドレさん)
University of Auckland
このコンテストに参加する理由は優勝するためではありませんでした。大切な経験になると思いましたので、頑張って、優勝できてとてもうれしいです。しかし、この成果は私だけの力ではありません。先生方のおかげで、このコンテストに参加することができました。いつも応援してくださって、本当にありがとうございます。また、イベントのスポンサーの皆様にも心から感謝申しあげます。皆さまのご支援がなければ、この機会はありませんでした。本当にありがとうございます。

「他人の期待に応えるより、自分の幸せを選ぼう」
皆さん、こんにちは。
今日、私が皆さんに伝えたいことは「しなければいけないと思うことをする代わりに自分が本当にしたいことを選んだほうがいい」ということです。社会では、子供の時から人々はいつも「大人のいう事を聞きなさい」と言われるので、始めはこの概念(がいねん)が理解しにくいかもしれません。でも、幸せになるために、いつも周りの人たちの期待にこたえようとしなくてもいいのではないでしょうか。
皆さんも周りの人たちを満足させるために、したくなかったことをした経験があると思います。2018年のハーバード大学の研究によると、世界的に、多くの学生が親や先生からの学業(がくぎょう)に対(たい)する期待に苦しんでいるそうです。私達の社会では、法律学や医学のような難しい専攻が最も価値があると思われます。しかし、私は必ずしも周囲(しゅうい)の期待に応えなくても良いと感じています。自分の生き方を選ぶことは難しいですが、他の人がそれを決めることはできません。自分で選択できる力が大切なのです。
私にとって、その代表的な例が専攻の選択(せんたく)でした。今、私は化学と日本語を学んでいますが、高校の時この専攻を取るつもりは全くありませんでした。実は、当時(とうじ)は医学関係の分野に進みたかったのです。高校生の時から一番難しい科目を取った方がいいという風潮(ふうちょう)がありました。高校での暗黙のルールは頭がよかったら医者になるべきだというものでした。私自身、本当に医者になりたいかどうかまだわかりませんでしたが、周りの人を満足させるためにその計画を立てました。しかし、本当に医者になりたいと思っている人達と違って、私はバイオメディカルサイエンスの一学期の勉強が苦痛(くつう)でした。一番大変だったのは、毎日競争のような環境で、他の人よりも、もっと勉強しなければならないというプレッシャーでした。現在の専攻も難しいですが、バイオメディカルサイエンスに比べて心から楽しんで学んでいます。医者のようにお金持ちにはなれないかもしれませんが、したくないことを無理にするより、もっと幸せだと思います。
実際に、楽しむことが出来なかったら、頑張ろうとしても幸せになれないでしょう。私にとって、その状況(じょうきょう)は大変でしたが、まだましな方でした。例えば、大学に行くことが当然だという社会の期待がある一方で、大学に行きたくない人も多くいるでしょう。大学を卒業する人口の割合は、時代とともにどんどん増えています。教育がより身近(みぢか)になったのは事実(じじつ)ですが、本当の原因は社会的価値(かち)が変わったからかもしれません。2013年のアメリカの調査によると、大卒者のうち実際に選択した分野で働く人は27%しかいませんでした。教育は大切ですが、勉強が好きではなかったら意味があるのでしょうか?しかし、社会は私たちに大学に行くことは必要だと信じさせています。社会は、正しい行動(こうどう)を教えてくれますが、自分にとって幸せな生活を送るために他の方法があると思います。自由は必要で、自分を表現できなかったら世界はつまらなくなっていくでしょう。社会の期待は様々な選択を助けるかもしれませんが、本当の幸せは自分だけが見つけられると信じています。
人生一度きりなので、周りに流されて(ながされて)自分の人生を無駄にするより夢に向かって進んでいく方が素敵だと思います。だから皆さん、よく考えてください。社会の期待か自分の幸せか、どちらの方が大切だと信じますか。ご静聴(せいちょう)ありがとうございました。
2位
Kerry KANG(ケリーさん)
University of Auckland
今年のJSANZのスピーチコンテストに参加してとてもよかったです!もちろん大変なこともありましたが、自由にテーマを決めて、スピーチを書くのは楽しかったです。日本語でスピーチを発表する機会は、授業の宿題などとしてしかあまりありません。自分のメッセージをちゃんと伝えて、相手が分かるように話すのはとても重要なスキルであり、できる時に練習することが大切なので、今回のスピーチコンテストはとてもいい経験になりました。

3位
Imogen DOMBROSKI(イモジェンさん)
IPU New Zealand Tertiary Institution
約3年前、15歳の時にデュオリンゴで日本語を学び始め、約6ヶ月後に日本への交換留学をしました。 交換留学が終わったら大学で日本語の勉強を続けることにしました。広島弁から標準語に切り替えたり、敬語も学んだりしました。このスピーチコンテストのことを考えると、ここに来るために、そして日本語を学ぶためにしてきたことを思い出します。このスピーチコンテストで3位になれたことを本当に嬉しく思います。15歳当時の私に見せるとしたら、彼女は信じられないでしょう。

