9月四半期の消費者物価指数(CPI)は2.2%を記録した。四半期の上昇率としては、GST(付加価値税)引き上げが影響した2010年12月四半期の2.3%上昇に匹敵する高さとなった。前年同期と比較した年間インフレ率は4.9%で、これは準備銀行が目標としているインフレ率1%〜3%よりかなり高く、同行が7年ぶりに政策金利を引きあげた理由を裏付けた。
統計局によれば、このインフレをけん引したのは、住宅建設に関連する価格の上昇だという。住宅の建築価格は、四半期で4.5%、年間で12%上昇した。資材、人件費、運営費の全てが上昇している。のみならず、物価上昇は広範囲に及んでいる。トマト、レタス、ブロッコリーなどの野菜の価格は19%も上昇し、2番目に大きなインフレ要因となった。ガソリン価格も四半期で6.5%、年間で22%上昇した。
パンデミックを要因とする生産や出荷の遅れにより、世界的なインフレ傾向にある。準備銀行はインフレ率を目標範囲の1%〜3%に抑えるために、さらなる利上げをすることが確実視されている。
<参照>
(英語原文)NZ統計局
https://www.stats.govt.nz/news/inflation-highest-in-over-a-decade
NZ Herald
https://www.nzherald.co.nz/business/cost-of-living-soars-new-inflation-data-shows-huge-leap-in-prices/6TPEHH2WVNIPDQ34NYIQKI7NWE/