ゴールデングローブ賞の7部門にノミネートされていたジェーン・カンピオン監督の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は、作品賞と監督賞、助演男優賞を獲得した。助演男優賞は、この作品のストーリーの鍵を握る複雑な人格の若者を好演した豪州の俳優コディ・スミット=マクフィー(25歳)に授与された。
作品賞と監督賞と共に受賞が期待されていた脚本賞は、今回の最多ノミネートを「パワー・オブ・ザ・ドッグ」と分け合った「ベルファスト」のケネス・プレナー監督に渡った。
また、今回のゴールデングローブ賞では、濱口竜介監督、西島秀俊主演の日本映画「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞している。同作品は昨年のカンヌ国際映画際でも脚本賞など4賞を受賞しているが、日本映画がゴールデングローブ賞を受賞したのは62年ぶりのこと。
「アカデミー賞の前哨戦」とも言われるゴールデングローブ賞を受賞したことで、カンピオン監督が「ピアノレッスン」から28年ぶりにアカデミー賞を受賞する可能性が出てきた。第94回アカデミー賞のノミネート発表は米国時間で2月8日(火)、授賞式は3月27日(日)に予定されている。
<参照>RNZ News(英語原文)
https://www.rnz.co.nz/news/national/459314/campion-scoops-major-awards-at-golden-globes