2022年9月号掲載
ニュージーランドでも、季節折々の旬の食材を楽しみたいもの。今だから食べたいレシピをお届けします。
名残りの旬を味わう、春先の芽キャベツ
今こそ食べ頃の冬野菜
5月から10月までの半年近く、市場で目にする芽キャベツ(ブリュッセルスプラウト)は、ビタミン類や食物繊維が豊富な冬野菜。
独特のスパイシーさと苦味があり、好き嫌いが分かれるところですが、寒い時期を越えることで辛味が抑えられマイルドな味になります。春の訪れを感じる頃には甘みが増し、ほろ苦さとのバランスが絶妙です。是非この時期にたっぷり楽しんでください。
様々な食べ方で旬を味わう
茹でて和えるだけの『ゆかり和え』は、手軽で美味しい箸休めになります。その他、胡麻和えや白和え、ゆで卵のタルタルソース&アンチョビと和えても美味しくいただけます。
天ぷらにする場合は、半分に切った芽キャベツに、中心から葉の方へ切り込みを入れます(火の通りを良くするため)。電子レンジで1分ほど加熱をした後に衣にくぐらせ、2分ほど揚げます。タラの芽やフキノトウの天ぷらを思わせる旨味と風味が広がりますよ。また天つゆの他に、ゆかり塩をつけても美味しく召し上がることができます。
赤しそ香る、芽キャベツのゆかり和え
材料
芽キャベツ:300g
塩(塩茹で用):小さじ1
オリーブオイル:大さじ2〜4
赤しそふりかけ:小さじ1程度
作り方
❶芽キャベツを半分に切り(大きいものは4分の1に切るか、中央から葉の方へ切込みを入れ)、たっぷりのお湯に塩を加えて、3分ほど塩茹でする。
❷湯を切り、熱々の湯気が上がっているうちにオリーブオイルを回しかけて全体に馴染ませながら冷ます。
❸赤しそふりかけを振り混ぜ、塩気を調整し、10分ほどおいて味が馴染んだら盛りつけて完成。
ひとくちメモ
赤しそふりかけはお好みの味加減で調整してください。芽キャベツのほろ苦い旨味に赤しその風味が重なり、ごはんとの相性もバッチリです。
佐々木由美さん
料理家ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で10年。旬を取り入れ日本の文化・風習とともに紹介する季節のレシピは大好評。宿・ささの木(sasanoki.co.nz)も経営する。
【ブログ】japanesedinnertable.blog.fc2.com
【FB】 Japanese cuisine cooking class@wanaka