写真:リラックスした様子の公開練習だが、日本代表としてのプロフェッショナルな動きも見せ、明日への期待が高まる。
9月23日金曜日、ニュージーランドはイーデンパークでサクラフィフティーンの公開練習が行われ、GekkanNZスタッフも許可を得て取材を行った。
選手たちは和やかな雰囲気でリラックスしている面持ちだったが、練習の声には最強の王者に立ち向かう者としての凛々しさも伺えた。ニュージーランドやオーストラリア記者たちも注目カードとして集まってきており、明日の試合への盛り上がりに期待が高まる。
レスリー監督も時折日本語を交えながら平常心をキープさせるような指導を行っている印象があった。日本の持ち味であるスピードや低いタックルが相手の隙をついて切れ込んでいけるか。心地よい緊張感の中で公開練習を終えたように見えた。練習後のメディアとの質疑応答では、コンディションの良さや戦略について語られ、「この地に立てたことへの嬉しさを感じ不思議と緊張はしていない」と佐藤選手が答えてくれた。
ブラックファーンズでもセブンズの選手が今回の大会に出場するとのことだが、日本代表選手に選出された4名ほどが、高校生のときにワールドスクールセブンズ(WSS)を経験している。WSSは弊誌で連載中のラグビーコラムで紹介中のニュージーランド・アジアン・バーバリアンズ(NZAB)も参加予定だ。こういったインターナショナルなビッグマッチを若いうちに経験することは、その選手の将来的なラグビーキャリアにどのような影響を与えるか、佐藤選手に聞いてみた。
「そうですね、やっぱり日本国内だと(体格の)サイズが限られてしまって、自分より大きい選手と戦うという経験が限られてしまうので、それを若いうちから経験できるのはフィジカル的にも知っておけるというのは今後(のキャリア)に良いと思いますし、大きい大会に出て試合会場の緊張感や雰囲気を早いうちに味わえるのは良いことだと感じます」
日本のチームの中も国際的になってきていると思うが、コミュニケーションの面でも、チームのムードを良くするという面でも良いと思いますかという質問に対しても「思います」と答えていた。
いよいよ明日はディフェンディングチャンピオンとの決戦。GekkanNZ Rugby Frontlineで引き続き試合直前報道をお送りする。
取材・文 GekkanNZ