こんにちは、GekkanNZスタッフのクッキーです。
ニュージーランドのスーパーには様々な種類の砂糖が並んでいますが、みなさんは普段どの砂糖を使っていますか?
砂糖を買うときに、なんとなくWhite Sugar(白砂糖)は身体に良くないという「そんな話を聞いたことがある程度」にしか知らない知識から、白くない砂糖=Brown Sugarを買っていたのですが、一年前ぐらいだったでしょうか、NZ大手の砂糖メーカーのBrown Sugarにリコールがかかり、しばら手に入らない時期があって、それ以降はFIJIのRaw Cane Sugarを使っていました。
これもまた、単純にRaw(生の/オリジナルの)Cane(サトウキビの)Sugar(砂糖)ぐらいのイメージで、色も自然な薄い茶色なので身体にやさしそうというだけの理由でなんとなく選んでいました。
そんなFIJIのRaw Cane Sugarも最近はいつも行くスーパーでは見かけず、ただのRaw Sugarしか見当たらない。果たしてこれはRaw Cane Sugarとは違うのか?そういえば、RawはついてないCane Sugarというのもあるぞ!これって何が違うの?という疑問が湧いてきました。
正直今まで何が違うのかも分からないまま見て見ぬ振りをしていましたが、今更ですが日本では聞き慣れない名前の砂糖もあるので、使い方も含めて調べてみました。
White Sugar:ホワイトシュガー(白砂糖)
白くて細かい粒状のいわゆる普通の砂糖。ほのかな甘味で他の味を引き立てクセがなく一番一般的な砂糖。色が付いていないので料理の際に使っても仕上がりも変わりません。
ちなみに白い砂糖は不純物などを全て取り除いて甘みだけが残ったもの。そのため、精製の過程でビタミンやミネラルなどの栄養分は殆どなくなり、単にエネルギー源となる糖質だけが残っています。この糖がエネルギーに変換されるときにビタミンB1が消費されるため、白砂糖を沢山摂取するとビタミンB1が不足し、イライラやむくみ、全身の倦怠感なども引き起こしたり、砂糖に含まれる糖質は血糖値を上げる働きがあるので、砂糖を取りすぎるとさまざまな病気のリスクが高まるというのが、白い砂糖は身体に良くないと言われる理由のようです。
Caster Sugar:キャスターシュガー
White Sugarよりも粒が小さい白砂糖。White Sugar同様に精製されている砂糖で、粒が小さいので溶けやすく、ニュージーランド人がよく作るパブロバや軽いスポンジケーキ、お菓子づくりに向いています。
Icing Sugar:アイシングシュガー
Caster Sugarよりも更に細かく粉状のサラサラした白砂糖。日本の粉砂糖のようなもので、甘みがあるが、他の砂糖よりも風味は控えめ。お菓子のデコレーションやアイシングなどに使われます。
Raw Sugar:ローシュガー(粗糖)
サトウキビのみから作られ、最小限の処理で作られた砂糖。完全に精製されたWhite Sugarとは異なり、糖蜜が残っているため風味が増し、黄金色(薄い茶色)をしている粗めの粒状の砂糖。自然なコクのある風味と豊かな甘さで焼き菓子などの甘味付けに最適。料理の味を深めることもできます。
Brown Sugar:ブラウンシュガー
きめ細かくてしっとりした茶色い砂糖。精製過程でできる濃い色のシュガーシロップと上白糖がブレンドされている。カラメルやメープルのような風味と濃厚な甘み。クッキーやケーキ、ソースやマリネに使われ、特に焼き菓子にはおすすめ。溶けやすいので、ニュージーランドでは朝食のポリッジにかけたりするらしいです。
Dark Brown Sugar:ダークブラウンシュガー
深い茶色でしっとりした粒子の比較的細かい砂糖。Brown Sugarよりも濃厚な甘みとカラメル風味。精製度が低く、モラセス(黒褐色の糖蜜、詳しくは後述)の一部が残っていることが特徴。マリネなどに使われます。
Demerara Sugar:デメララシュガー
非精製砂糖で、茶色く大粒の結晶が特徴。薄い糖蜜の層で覆われ、真空ではなくオープンで結晶化されるためより強いカラメル風味がある。その深く豊かな味わいから、愛好家の間では最高級のコーヒー用甘味料として扱われることがある砂糖。また、焼き菓子の表面をコーティングするとカラメルの風味とほんのりした甘さを楽しむことができます。
Coffee Sugar:コーヒーシュガー
長い時間をかけて形成された大きな結晶の砂糖。余分な黒糖シロップを紡ぎ出すことで、薄く黄金色の層が残っています。ゆっくり溶けて、濃厚な甘味が残り、コーヒーの味を深め、また、ビスケットやプリンにかけると、サクサクとした食感が楽しめます。
Jam Setting Sugar:ジャムセッティングシュガー
ジャムやマーマレードを作る際に使用される砂糖で、ペクチンと組み合わせて使うことでジャムの固まり具合を調整します。
Coconut Sugar:ココナッツシュガー
茶色く粒はやや粗めで、ココナッツの花から得られる砂糖。風味としてはマイルドなカラメルのような甘さがあり、ココナッツの独特な味や風味は少ない。ミネラルも豊富で低GIなので血糖値の上昇も緩やかです。ベーキングやお菓子作りに使用する他、コーヒーや紅茶に入れるなど、一般的な砂糖の代替として使用されます。
その他同じく砂糖コーナーにおいてある、シロップ系の甘味としては下記2つもよく見かけます。
Golden Syrup:ゴールデンシロップ
ゴールデンシロップは、砂糖の精製時に取り除かれるシロップとして誕生しました。ミネラル分を多く含み濃い琥珀色をしています。ゴールデンシロップは、お菓子作りに水分、色、風味を加え、ジンジャーナッツ、ブランデースナップ、アンザックビスケットに欠かせない材料です。
Treacle:トリークル/トリックル
Treacle は Golden Syrup とよく似ていますが、脱色されていないため、色は濃く、風味が強く少し苦いのが特徴です。Golden Syrup同様、ジンジャーブレッドやリッチなフルーツケーキなどに使い、その中でも糖蜜の風味をより強く感じたい場合に最適。イギリスのローカルデザートとして、パン粉とTreacleとレモン果汁のフィリングを詰めたTreacle Tartというのがあるとのこと。
また、もう一つ砂糖売り場で見かけるのがMolasses(モラセス)というもの。
Molasses:モラセス
砂糖を精製する過程にでてくる副産物で黒褐色の糖蜜のこと。Molassesにはミネラルや鉄分、エストロゲンの分泌に必要なビタミンB6などの栄養分が含まれていて、これらを取り除いたものが白砂糖。
このMolassesは栄養価の高いスーパーフードのようで、しかも女性特有のPMSや更年期障害の緩和などに良いらしく、さらに白髪の改善にも良いらしいです!
砂糖のようにお菓子作りなどに使えるようですが、甘みのほかに少し苦味もあるようで、独特な風合いもあり少しクセのある味のようです。
結局今回買った砂糖はRaw Sugarでしたが、調べてみるとCoconut SugarとMolassesはとても気になります!次回チャレンジしてみようと思います。