アウトドアが盛んなニュージーランドで夏のお楽しみといえばキャンプ!
DOCが管理するキャンプ場だけでも全国に200カ所以上存在し、ホリデーシーズンには1週間単位で長期滞在する人も珍しくない。
そこで、本格的なキャンプは自信がない……という初心者でも快適に過ごせるキャンプ術をご紹介。この夏はぜひキャンプに挑戦してみよう!
ニュージーランドのキャンプ場とは?
ひと口にキャンプ場といっても立地や設備はさまざま。シャワーやキッチンを完備したホリデーパークから無料で泊まれるフリーダムキャンプまで多様に揃っている。大きく4つのカテゴリに分けて、それぞれの特徴を見ていこう。
ホリデーパーク
テントが張れるノンパワーサイトのほか、電源付きのパワーサイト、キャビン、モーテルなど異なるタイプのアコモデーションが集まり、好きな宿泊スタイルを選ぶことができる。キッチン、シャワー、ランドリーといった共有設備が充実し、管理事務所もあるので初心者でも安心。無料Wi-Fi、プレイグラウンド、プール、ホットタブ、バスケットボールコート、BBQコンロなどを備えているホリデーパークも多く、家族連れにもおすすめ。
主な大手ホリデーパークチェーン
40年以上の歴史を持ち、全国に49カ所のホリデーパークを展開。犬連れでステイできるパーク多数。炊飯器が使えるパークも存在する。リピーターにお得な会員制度あり。
ニュージーランドとオーストラリアで40カ所のホリデーパークを運営。ほとんどのパークで犬連れステイが可能。
DOC公営キャンプ場
森林、山岳地帯、レイクサイト、ビーチなど都市から離れた自然の中にあり、本格的にアウトドアを楽しみたい人向け。ほとんどがコンポストトイレ、水道、冷水シャワーといった簡易設備のみ。ゴミはすべて持ち帰ること。料金は1泊$10~と手頃で、無料で泊まれるキャンプ場もある。DOC公営キャンプ場をよく利用するならキャンプサイトパスを購入するとお得。30泊パスは大人$95、子ども$47.50、1年有効なパスは大人$195、子ども$97.50。
※DOC: ニュージーランド自然保護局 (Department of Conservation)
フリーダムキャンプ
テントを張ったり、車中泊したりできる公共の場のこと。
全国に500カ所以上あり、無料で利用できる。ただしトイレやシャワーといった設備はない。ゴミはすべて持ち帰ること。天候や治安にも注意を。フリーダムキャンプができる場所はRankersやCamperMateのアプリで検索するか、各カウンシルに問合せを。
キャンパーバン/キャラバン
移動手段と宿泊の両方を兼ね備えたキャンパーバン(キャンピングカー)。宿の心配無用でフレキシブルに予定を組みやすく、フリーダムキャンプでも快適。2~3日に1回はホリデーパークのパワーサイトに宿泊して充電や汚水処理をするのがおすすめ。車で牽引するキャラバンは広々したスペースがほしい人向け。
グランピングで優雅なアウトドアを満喫
グランピングとはグラマラスなキャンプを意味し、ホテル感覚で野外に宿泊できるのが魅力。フカフカのベッドやホットシャワーといったアメニティを備え、優雅にアウトドア体験したい人にぴったり。Canopy Camping Escapeなどグランピング専用予約サービスのウェブサイトから検索・予約が可能。快適なぶん、料金はキャンプとしては高く、1泊$300前後から。子どもとペットの宿泊は制限されているグランピングサイトもあるので要注意。
この夏に行きたい、おすすめキャンプ場4選
北島
タウポ・デブレッツ・スパリゾート
温泉プールやプライベートプールがあり、温泉好きに最適。ウォータースライダーは家族連れに人気。タウポ中心部まで車で8分と近く、敷地内にレストランもあって便利。
マタウリベイ・ホリデーパーク
ベイ・オブ・アイランズのビーチ沿いにある人気ホリデーパーク。海遊びをしたい人にぴったり。敷地内に売店とガソリンスタンドがある。
南島
ホワイトホースヒル・キャンプグラウンド
アオラキ/マウント・クック国立公園内にあるDOC公営キャンプ場。ノンパワーサイトのみ(60区画)。約2.5km離れたアオラキ/マウント・クック・ビレッジのシェルターでコイン式のホットシャワーが使用できる。キャンプ経験者向け。
クイーンズタウン・レイクビュー
クイーンズタウン・モールまで300mという好立地のホリデーパーク。敷地が広くて快適。ツアーデスクや荷物預かりサービスあり。キャラバン専用サイトも用意されている。
キャンプ場利用時の注意点
●予約と場所確保は早めに……人気のキャンプ場はすぐに予約で埋まってしまう。特に年末年始 は1年前から予約を入れる人も少なくないので、早めの手配が必須だ。フリーダムキャンプなど 予約不要なキャンプ場の場合も午後の早い時間までには場所を確保しておきたい。
●ペット連れなら夏休みは極力避ける……夏の繁忙期は犬連れ不可のキャンプ場が増える。犬と一緒に行きたいなら夏休みを避けると予約しやすい。
キャンプに行ったら何をする?
自然の中で気ままに過ごすのがキャンプの醍醐味。
ここでは、キャンプ先での楽しみ方をいくつか提案しよう。
アクティビティにトライ!
日中はアウトドアアクティビティを存分に楽しむのがキーウィ流。山の近くならトレッキングやサイクリング、海のそばなら海水浴、サーフィン、カヤック、釣りなど野外の遊びに挑戦してみよう。
ホリデーパーク内で遊ぶ
ホリデーパークなら敷地内にプール、テニスコート、トランポリンなどの遊び場が備わっていることも。子供向けのプレイグラウンドもあるのでパーク内で過ごすのも楽しい。
おいしいキャンプ飯をつくる
野外ごはんはキャンプの楽しみの一つ。定番のBBQやハンバーガーのほか、釣りで調達した魚を使い、刺身やアクアパッツァにするのもよいだろう。ピザ窯を備えているホリデーパークならピザ作りもおすすめ。ピザ生地はスーパーマーケットで手に入るので、好みの具材を乗せて焼けば完成!
キャンプに役立つおすすめアプリ
1400カ所以上のキャンプ場を掲載。ホリデーパーク、DOC公営キャンプ場、フリーダムキャンプはもちろん、近隣のスーパーマーケット、ガソリンスタンド、i-SITE、アクティビティ情報なども検索できる。10万人以上のユーザーが投稿したレビューが参考になると好評。
ニュージーランドとオーストラリアにあるキャンプ場の検索のほか、道路状況や山道の注意報、公衆トイレ、スーパーマーケット、ガソリンスタンドなどを調べられ、ロードトリップに役立つ。アプリ内で旅程の管理ができるのも便利。