2022年6月号掲載
2022年6月末、クライストチャーチにオープンする新しいブティックホテル「The Mayfair(ザ・メイフェア)」。快適に滞在できるモダンな設備に加え、日本の“おもてなし”を感じるサービスが特徴だという。同ホテルのコンセプトや魅力について、日本居住経験を持つディレクターのサム・ステイプリーさんに話を伺った。
サム・ステイプリーさん
Sam Stapley – Director早稲田大学留学や日本でのホテル運営で日本滞在歴は7年。キーウィのホスピタリティや感性だけでなく、日本での経験をホテル経営に反映している。
滞在中に身についた日本流
クライストチャーチ中心部のヴィクトリア通りとドーセット通りの角にお目見えするThe Mayfair。ハグレー公園に近く、大聖堂スクエアへも徒歩15分ほどの便利な立地だ。5階建て・全67室のホテルは、ミニマルかつモダンで壮観な佇まいに魅了される。また、窓の面積を大きくして自然光をふんだんに取り入れ、ロビーにはぬくもりを感じる木材をたっぷりと配すなど、リラックスできる設えとなっている。
「客室の広さは一番小さいカテゴリでも32m2と、クライストチャーチ最大級。ゆったり過ごしていただけますよ。また、窓は床から天井まで届くほど大きく、好きなときに開けて新鮮な空気を楽しむことができます」
そう話すのは、ディレクターのサム・ステイプリーさん。クライストチャーチ出身の彼は、カンタベリー大学の経済学部で会計を学び、早稲田大学に留学。卒業後は東京でブティックホテル運営会社を立ち上げ、4年間で全国に1000室以上を展開した経歴の持ち主だ。この仕事経験はもちろん、日本に約7年間暮らし、日常的に日本流のサービスに触れたこともThe Mayfairの運営方針に活きているという。
「日本では一流ホテルで素晴らしいおもてなしを受けました。それだけではなく、デパートでもコンビニでも、顧客一人ひとりに配慮したサービスが徹底されているのが驚きでした」
日本では東京に住んでいたサムさん。近所のスーパーや薬局に出かけるたびに、スタッフが笑顔で迎えてくれたのが心に残っていると振り返る。
心地良く、高品質な“おもてなし”に癒される
「The Mayfairでも各ゲストのニーズに応え、心のこもったパーソナルなおもてなしを提供したいと考えています」
小さな部分へのこだわりも、サムさんが日本で得た経験から生まれた。日本ではディテールが大切にされ、ちょっとした工夫で快適度が大きく変わるのを実感したためだとか。例えばバスアメニティにはスウェーデンの高級コスメブランド、バイレードを採用。ベッドスローは肌触りのよいオージーブランドのベンボカ、ヘアドライヤーはダイソンが用意されている。
各部屋にタブレットが置かれ、ルームサービスの注文やバレーパーキングに預けた車の出庫など、さまざまなリクエストを手元でコントロールできるのも現代的で便利だ。クライストチャーチをあちこち散策して楽しんでほしいとの思いから、電動自転車のレンタルも行うという。
館内には「Majestic at Mayfair」が併設されており、日中はカフェ、夜はカクテルバーとしてオープン。市内の人気店ハローサンデーで活躍していたニック・テイトムさんをエクゼクティブシェフに迎え、ハイクオリティなアラカルトメニューが楽しめる。宿泊客・旅行者だけでなく、住民にも利用してほしいとサムさんは話す。
「言葉の面でもおもてなしします。僕は日本語が話せますし、日本人スタッフも常勤するので日本からのお客様も安心して滞在いただけると思います」
サムさんがおすすめするのは「トップ・オブ・ハウス・キング」カテゴリの朝食付き宿泊プラン。こ
の客室はホテルの最上階に位置し、3.3mと天井が高くて開放感いっぱい。広いバルコニーからハグレー公園とサザン・アルプスのパノラマ美景を堪能できるのも魅力だ。「ウェルカムドリンク、ウェルカムスナック、バイレードのギフトパックなどが付いてお得ですよ。カップルや一人旅にぴったりだと思います」
最新設備と日本を思わせるキーウィホスピタリティが詰まったTheMayfair。次のクライストチャーチ旅行でぜひステイしたい新ホテルだ。
【所】155 Victoria Street, Christchurch
【Ph】03-595-6335
【Web】 https://mayfairluxuryhotels.com/
【IG】@mayfairluxuryhotels
Text: Miko Grooby