前回から書かせて頂いているこのオンラインコミュニティについてですが何となく最近耳にするけど自分にはあまり関係ないな・・・実際はそう思っている方がほとんどだと思います・・・未だ・・・。
ですが今のマーケティングのトレンドを読み解いて行くと実は多くの人にとって無関係ではない話だと思いますので是非「自分には関係ない」と感じた方こそ今回のお話を読んで頂けると嬉しいです。
現在のフェイスブックのトレンド
突然ですがあなたはフェイスブックページを管理された事がありますか?
少し前は「企業やマーケティング担当者ならフェイスブックページを使って企業のアピールをして行こう!」そんな情報や本が溢れていました。
ですが最近そんなページの投稿を見る機会が減っていませんか?
そうなんです。実は2017年を境にフェイスブックは「人々にコミュニティを構築する場所を提供して、世界をより近くする」というビジョンを打ち出しフェイスブックグループへのシフトチェンジをして行ったのです。
その後、フェイスブックページは広告などを使用しない場合のリーチ数が年々下がり、現在はオーガニック(無料)のリーチからは2~5%しか表示されないというデータもあります。
「いいねを押して!」と様々なページからリクエストがきますが、実際に自分で見にいかない限り、なかなかページの内容は見てもらえないということですね。
その一方、フェイスブックグループは「管理者がマネタイジングをできる仕組みを構築する」とアナウンスがあった通り、年々新しい機能やできる事が増えていきました。(例えばそれはインサイト、ガイド、メンタリング機能だったり米国ではサブスクリプション機能の実装も行われています。詳しくは次回以降お届けします)
またグループでのやり取りが活性化していくとそれだけ長くFBに滞在するという事なので優先的に人々のフィードに表示される仕組みになって行きました。
世界の企業や起業家がこぞってコミュニティにを作る理由
このような状況を受けて海外の多くの企業や個人事業主はフェイスブックページからフェイスブックグループへの移行を始めました。(正確には併用ですが力のシフトをフェイスブックグループへ移行して行きました。)
ですが企業や個人事業主がフェイスブックグループを活用し始めた理由はフェイスブックのこういったシフトチェンジだけが理由ではありません。
今までのマーケティングと世界のトレンドが合わなくなって来た事も大きな理由のひとつだったのです。
どういう事かと言うと・・・以前は広告やSNSを活用して自社の商品やサービスを潜在顧客に認知してもらう「プロダクトアウト」という手法が主流だったのですが・・・
もちろん今でもそういう手法は存在するのですが、このフェイスブックグループを利用したコミュニティを活用する事で「マーケティングイン」という手法が注目されるようになって来たのです。
このマーケティングインという手法ではコミュニティのメンバーとのやり取りを通じてニーズや改良点などを生の声で聞けて、そのまま商品やサービスに反映できるという点が挙げられます。
つまり「需要をチェックしてその需要に合ったものを潜在顧客に届けられる」という正にマーケティングの本質の部分をコミュニティを通じて届けられるようになって来たのです。
そして「そんな潜在顧客に一番早く近づけるのがフェイスブックグループだ」と公言する有名な海外の起業家が増え始めた頃パンデミックが起こりフェイスブックにも新たな動きが起こります。
現在世界で6億以上あるコミュニティに資格保持者は1000名強
このパンデミックにより皆さんもご存じの様に企業や個人事業主のビジネスのオンライン化は強制的に加速されました。
オンラインでの会議、セミナー、プレゼン、ライブ、イベント等・・・。
どこに居ても繋がれるZOOM等は飛躍的にその需要が増えましたが同じように飛躍的に増えた物があります。
それがご想像の通り、このフェイスブックグループを利用したオンラインコミュニティです。
このパンデミックを経て加速的に広がるオンラインコミュニティに対してフェイスブックはコミュニティを作り、育て、管理・運営するという事を目的にしたフェイスブック公認の「コミュニティマネージャー」という資格を作りました。
そして前回お話したグループを活用してその頃今までの留学や移住の仕事が難しくなっていた私はこの資格の話を知り(しかもまだ日本では需要が少なくて英語やスペイン語等の外国語でしかコースの勉強や試験が受けられないと知り)
「これこそ自分が取らないと行けない資格だ!」と勝手に意気込んで勉強を始めました。
そうして何とか2021年の5月にこの資格を取得しました。
その後フェイスブック社から資格取得者だけの秘密のグループに招待されて分かった事は私は日本人では2番目の取得者で10月末時点でその後もまだ増えていない。という事と世界には6億以上のグループが存在しているものの資格所持者は世界でもまだ1000人強だという事。
ある世界的に有名なマーケティング会社は、コミュニティーマネージャー資格の重要性を見越して、担当者全員(約40名)にこの資格を取得するよう指示があったという話もありました。
このように世界でも注目度が増すこのオンラインコミュニティ。多くの人にも関係のあると書かせて頂いた理由がご理解頂けたでしょうか?
次回以降、実際のところどのようにこのフェイスブックグループが活用されているかを更に深堀して行きたいと思います。
あなたの関係する組織やコミュニティに関連付けて頂けるとイメージが湧きやすいと思いますので是非ご覧下さい。
(続く)
デューク 山本
Duke Yamamoto2021年5月に日本人として2人目のフェイスブック認定コミュニティマネージャー資格取得。現在はニュージーランドに限定せず国内外でコミュニティを立ち上げたり改善したい人や企業のサポートに従事。
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