脳 にはたらく
米食が小児の脳細胞の成長と認知機能に与える良い影響が期待される
脳の栄養となる糖質を米が効果的に供給します。神経細胞『ニューロン』を活性化させることがわかってきました。米食は、低GI、低脂質で脳細胞の成長を助けます。米食中心の子供達は脳細胞の量が多く、IQ(知能指数)も高いという研究結果もあるようです。
※GI(Glycemic Index) が低いほど食後の血糖値の上昇が穏やかになるとされます。
腎臓 にはたらく
米タンパク質がホルモン分泌に作用して腎疾患の進行を遅延させる
米に含まれるタンパク質が小腸で作られるホルモン(インクレチン)を活性化して、すい臓に指令を送りインスリンの分泌を盛んにさせることがわかってきました。作られたインスリンが血糖値の上昇を抑え、腎臓の負担を軽減し、糖尿病などの腎疾患の予防に役立つことが期待されています。
肝臓 にはたらく
コレステロール値を低減し、遺伝子レベルから改善する米の機能性
米に含まれる成分が肝臓の遺伝子を活性化し、コレステロールから胆汁酸への代謝を促すことがわかりました。さらに、胆汁酸がコレステロールとして再吸収されることを抑制し、肝臓および血液中のコレステロール値を下げる機能を持つ可能性がわかってきました。メタボリックシンドロームを予防し、動脈硬化症などのリスクを減らすことが期待されています。
腸 にはたらく
米に含まれるレジスタントスターチの腸内環境改善効果
小腸での消化、吸収に耐えた米のデンプン『レジスタントスターチ』が大腸のすみずみまで届くことがわかってきました。レジスタントスターチが大腸内で発酵し、有益な短鎖脂肪酸を作ったり、ビフィズス菌をアシストしたりすることで、腸内環境を整えることが期待されています。
欲 にはたらく
玄米由来成分・γ-オリザノールを活用する脳機能改善
米の油分に含まれるγ-オリザノールが動物性脂肪を食べたくなるような『脳内ストレス』を減らし、『美味しさや幸福感を感じる力』を高めることがわかってきました。動物性脂肪を求める欲求をダブルでブロックすることで糖尿病や肥満症の予防や改善に役立つことが期待されています。
出典:JA全農 NO RICE NO LIFE PROJECT