Vol.004 紫たまねぎのマリネを添えた白身魚のカルパッチョ

ニュージーランドの食材で作れる!アオテアロアの恵みレシピ! GOURMET


紫たまねぎ Red Onion

健康をサポートするアントシアニン

色鮮やかな紫たまねぎ。その色は自身(実)を太陽の紫外線から守るために蓄えられたもので、アントシアニンという成分(ポリフェノールの一種)によるものです。これを摂取することで、天然色素の持つ強い抗酸化作用が働き、紫外線による皮膚の老化(シミ・しわ)を軽減、また眼精疲労や目の病気(白内障・緑内障)の予防効果があるとも言われています。毎日少しずつでも取り入れたいものですね。

普通のたまねぎよりも辛みが少なく、水分のあるシャキシャキとした食感なのでサラダとして生食も良し、またはさっと炒めるなど短時間調理が向いています。彩りが目にも嬉しく、夏の食卓を元気にしてくれます。

どんな料理にも合う華やかさ

紫たまねぎをドレッシング・マリネにしておくと、常備菜として重宝します。ビネガーの酸により鮮やかになったピンクの紫たまねぎは、料理のさし色として冷やしトマトに乗せたり、豆腐やワカメ・サラダのトッピング、納豆に混ぜ込んだり、カレーのピクルスとしても、他にも肉や魚料理の添え物としても、美味しくお使いいただけます。多めに作って冷蔵保存し、1週間ほどで使い切っていくと良いでしょう。お勧めの一例として、紫たまねぎのマリネを添えた白身魚のカルパッチョのレシピをご紹介します。食感と彩りがプラスされ、華やかな夏の一品に仕上がりますので、新鮮な白身魚を入手したらぜひお試しください。

紫たまねぎのマリネを添えた白身魚のカルパッチョ

材料

【紫たまねぎのマリネ】(作りやすい分量)
紫たまねぎ:1個(180g)
塩:小さじ1/2
ビネガー:大さじ3
オリーブオイル:大さじ6
みりん:大さじ2

【カルパッチョ】(前菜として2人分)
白身魚(タラキヒやスナッパーなど):120g
海塩:適量

【カルパッチョソース】
オリーブオイル:小さじ2
レモン汁:小さじ1/2
醤油:小さじ1/4
柚子胡椒:小さじ1/4
ピンクペッパー:適量

作り方

❶繊維を断つ方向で極薄くスライスした紫たまねぎを、まな板またはお皿の上に広げて15~20分程度空気に触れさせておく(血液のサラサラ成分であるアリシンを残しながら、適度に辛みを抜く)。

❷ボウルやコンテナに移し、塩を混ぜ込み、ビネガー・オリーブオイル・みりんを加えてよく混ぜる。一晩置くと味が馴染んで全体がピンク色に変わる。

❸❷の紫たまねぎのマリネをプレートに適宜敷き、その上にスライスした白身魚を盛り、海塩を振る。マリネの液少々とカルパッチョソースを混ぜて、全体にかける。お好みでピンクペッパーを散らす。

佐々木由美
佐々木由美さん
料理家

ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で12年目。地元だけでなく北島・南島からの参加者もいる教室は今やワナカのアクティビティの1つに。NZの旬を取り入れ、日本の文化や風習とともに紹介する季節のレシピを軸に、遊び心ある融合スタイルも提案。ベジタリアン・オプションやグルテン・フリーにも対応。宿・ささの木も経営する。

【Web】japanesedinnertable.blog.fc2.com
【FB】Japanese cuisine cooking class @wanaka
【IG】yumi.matcha.wanaka

 2023年1月号掲載

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