人参 Carrot
同じ野菜でも、その味は世界共通ではない!!
野菜の味は土壌の質が大きく関係していることを認識させてくれたのが、30年前に初めてニュージーランドを訪れた際に、一般スーパーで購入した人参でした。外見は日本の人参とほぼ同じなのに、その香りと甘味の強さに感動!!させられました。それまでは、生人参を美味しそうに食べているニュージーランド人達をみては、少し違和感を感じていた私でしたが、ニュージーランド産の生人参を始めて食べた時に、その違和感はスッと消えうせました。そんなことがあり私はニュージーランド産の人参が大好きです。
季節により変わる味
人参は年間を通して購入できますが、季節により味、香りの強さ、そして歯触りが変わってきます。春に出回る人参は水分が多めなので、生でサラダにしたり和え物に向いています。秋から冬の気温の低くなる時期に出回る人参は、暖かい時期の人参に比べて少し固めなので加熱調理に向いており、加熱することで甘味を強く感じることができます。人参の栄養価やレシピはこちらからもご覧いただけます。
選び方のポイントは以下の通りです。
- 色つやの良いものは甘味が多い
- 横筋の少ないものは筋っぽさが少ない
- 頭の部分が黒や緑色がかったものは固め
- 茎の切り口断面積割合が小さいものの方が、人参本体の栄養素の損失が少なくなりやわらかめのものが多いと言われている
保存の際に
葉付人参は葉を切り取った方が鮮度が保ちやすくなります。
人参嫌いの理由は
生人参は香りが強く、その強い香りのせいで人参嫌いになる場合があります。特に子供たちは嗅覚味覚が大人よりも敏感なので、その傾向があります。そんな子供たちには加熱調理した人参がお薦めです。香りが和らぎ甘味も増します。
今回はそんなお子さんにも食べさせてあげたい、そして一緒に作れるほど簡単でヘルシーな人参マフィン(ケーキ)をご紹介します。
小麦粉ではなく、米粉やアーモンドの粉を使うことで生地が軽い仕上がりになります。
直径7センチのマフィン型5個分もしくは直径15センチのケーキ型1台分
材料
人参:100g~120g
卵:2個
ハチミツ:大さじ3
オリーブオイル:40g
米粉:60g
アーモンドの粉:60g
ベーキングパウダー:小さじ1
シナモン、ナツメグ、塩:各少々
フロスティング(オプショナル)
クリームチーズ:150g
バター:25g
ハチミツ:大さじ1
レモン汁:小さじ1
作り方
オーブンを180度に予熱。
❶人参をすりおろし、卵、ハチミツ、オリーブオイルと混ぜ合わせる。
❷残りの材料を全て合わせて泡立て器でよく混ぜ合わせる。
❸全ての材料をよく混ぜ合わせて、マフィン型もしくはケーキ型に入れてオーブンで約30分間焼く。
フロステインング
柔らかくしたバターとチーズ、ハチミツをよく混ぜ合わせて、焼きあがったマフィンの上にのせる。
オプション
●タンパク質を加えて腹持ちを良くする:牧草牛ボーンブロス粉末を生地に混ぜ込む。
●おやつ用に甘くする:フロスティングをする、ハチミツの量を増やす、レーズン*を加える。
*レーズンがマフィン生地の水分を吸ってしまうとしっとりと仕上がらなくなってしまうので、事前にレーズンを水などに漬けて吸水させておくと良い。
丸山 国子さん
管理栄養士・ヘルスコーチ
栄養指導回数は1万回以上。メタボ・アンチエイジング・体質改善・便秘など、ホリスティックなアプローチでプログラムを提供。ズボラ管理栄養士の瞬間クッキングも好評。自身の体質改善の際に”全ての病は腸から始まる”というヒポクラテスの名言を体感するなかで、ボーンブロスに魅せられ、タンパク質、アミノ酸やコラーゲンも豊富でうま味のある牧草牛粉末ボーンブロスを国内外に紹介中。