全般的に気候が温暖で豊かな自然に恵まれているニュージーランドは農業大国。毎日を健康に過ごすために必要不可欠な野菜。毎日の食事でビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を摂取するには、1 日あたり350g以上の野菜を食べることが推奨されています。ニュージーランドの大自然で育つ野菜を知り、食生活を見直してみましょう。
ニュージーランドの農家から聞くオーガニックな暮らし
自然の恵みによって育てられる野菜たち
人は環境の一部
ニュージーランドの南島クライストチャーチで農業をされているレイナーさん。20年前にここニュージーランドを新天地に選んだ。ニュージーランドを旅するなかで、どこまでも続く牧草地と色とりどりの果樹園を目にし、その光景に惹かれたんだとか。
「ニュージーランドを選んだ理由はたくさんありますが、そのなかでも農業に力を入れている農業大国であることが一番大きな理由です。温暖な気候と年間を通して一定の降水量があり、豊かな土地や土壌に恵まれていること、農業のインフラ制度などあらゆる点で農業をするには優れた条件が備わっていました」
5世代にわたり農業をされてきたレイナーさん一家。幼少期の時から自然に囲まれたなかで野菜を作る環境にいたこともあり、ご自身も自然豊かなニュージーランドの地で新たに農業をやろうと心に決めたという。
自然と健康にいいものを
レイナーさんが経営・管理している「Ramharter Organic Farm」で扱われている野菜は全て無農薬で作られており、じゃがいもやにんじんをはじめブロッコリー、レタス、リークなど全30種類のオーガニック野菜を栽培している。近年、世界でもオーガニックという言葉が浸透していくなかニュージーランドはオーガニック先進国として化学農薬をやめ、自然や環境を保護する政策に力を入れてきた。レイナーさんもオーガニック農家として、化学肥料を使わないことによる安心・安全な野菜を作られている。農薬を使わない有機農業では、広い農地の除草作業を手作業で行うため大変だとのこと。
「多くの農家が化学薬品を使うことによる健康被害を受けています。私自身だけでなく消費者にとっても、化学肥料を使わずにそのままの栄養価の高い野菜を安心して食べてもらいたいです」
ご家族から受け継いだ農業をこれからの子どもたち、そしてより多くの若い子たちにも伝えていきたいとレイナーさんは言う。ニュージーランドの豊かな自然の恵みのなか、レイナーさんの手で一つひとつ丁寧に育てられたオーガニック野菜はクライストチャーチのファーマーズマーケットやオーガニックショップにて販売されている。
作り方
❶スウィードの皮を厚く剥き、1cm角に切る。
❷切ったスウィードを電子レンジで10〜15分ほど加熱をする。
❸フライパンにバターをひき、スウィードがこんがりきつね色になるまで焼く。
❹塩とお好みでチリパウダーを加え、最後にタイムを振りかけて完成。
材料
スウィード:2個
バター:10g
塩:小さじ1
チリパウダー:小さじ1/2
タイム:適量
ニュージーランドでは毎週末それぞれの都市でファーマーズマーケットが行われており、農家さんと直接会うことでその野菜について知れたり、安心して商品を買うことができます。
取材・文 GekkanNZ