2022年6月号掲載
ニュージーランドでも、季節折々の旬の食材を楽しみたいもの。今だから食べたいレシピをお届けします。
セロトニンで季節性うつ予防
身体の中から温かさを作り出す
寒さを感じると、防寒対策として室温を上げたり洋服を着こんだりします。でも身体の芯が冷え切っている場合は、外からだけでなく身体の中から温めることも重要です。そのためには、筋肉を作る・活動量を上げる・バランスよく食べる・身体を温める食材を選び、温かい状態でいただくことが大切になります。また、食後は消化吸収のために血液がおなか周りに集まりやすくなるので、さらに寒さを感じやすくなります。胃腸に過度な負担をかけず効率的に消化が進むように、よく噛んで食べることを心がけましょう。胃腸に負担のない料理方法や食べ方の工夫も、身体の末端まで温かさを保つには大事なことなのです。
薬味+αの効用があるショウガ
ショウガに含まれるショウガオールには、腸を温めて体調を整える、消化を助ける、抗菌・抗炎症・抗酸化作用などの効果があります。ショウガは乾燥させたり加熱調理すると、より身体を温める効果が大きくなります。ビタミンBやC、ミネラルも含まれており、薬として漢方やアーユルヴェーダでも昔から使われてきています。今回はこのショウガをたっぷりと使い、身体を温める力を作る栄養素、タンパク質を消化の良い形で加えた、ショウガとにんじんのスープをご紹介しましょう。
ポカポカになるショウガとにんじんのスープ
材料(4人分)
タマネギ:1個
ショウガ:親指大2本分
にんじん:4~5本(薄切りで2カップ分)
ココナッツオイル(オリーブオイル):大さじ2
ボーンブロススープ(スープストック):2カップ
ココナッツミルク:1缶400ml
ターメリック(カレー粉):大さじ1
塩・コショウ:適量
作り方
❶タマネキとショウガ、にんじんを薄切りにする。
❷鍋にオイルを入れて、タマネギとショウガを半透明になるまで炒める。
❸❷ににんじんとブロススープを加えてやわらかくなるまで中火で煮込む。
❹鍋を火からおろし、ミルクとターメリックを加えてブレンダーでなめらかにする。
❺塩・コショウで味を調えて完成。お好みで温め直す。
ひとくちメモ
ココナッツミルクは、ほかの植物性ミルクや牛乳でも代用可能です。ボーンブロススープは、市販のボーンブロス粉末大さじ3杯に水2カップを混ぜて作ることもできます。
丸山 国子さん
管理栄養士・ヘルスコーチ栄養指導回数は1万回以上。メタボ・アンチエイジング・健康寿命の延伸・肌荒れ・便秘・生理痛など幅広く対応し、個別プログラムでのカウンセリングを提供。ブロス粉末等のオンライン販売も行う。
【Web】www.umamilife.net
【FB】facebook.com/yesumamilife