2022年8月号掲載
ニュージーランドでも、季節折々の旬の食材を楽しみたいもの。今だから食べたいレシピをお届けします。
春に向かいスッキリ爽やかに、大根
春は肝臓を鍛えるチャンス
冬の天気の関係で、こんなことはありませんか?「冬眠モードで自宅に引き籠りがちで、身体を動かす機会が減っている」「手足や腰に冷えを感じやすい」「汗をかかないので、のどが渇いた時だけ水分を飲んでいた」そのような事があると、身体の血行が悪くなり老廃物が排出されづらくなります。その結果、身体は正常に働きづらくなり、様々な不調から慢性疾患へ繋がりやすくなります。
東洋医学では、解毒作用の高まる季節は春と言われています。このタイミングを活かして、解毒作用に大きく関係している臓器の一つである肝臓を労わってみませんか?
肝臓の主な働きとして、①栄養素をエネルギーに変える ②有害物質から体を守る ③栄養素の貯蔵 ④消化吸収を助ける酵素を作る、などがあります。この春に肝臓に良い食材を取り入れて、冬の老廃物をデトックスしてみませんか?
栄養素の高いアブラナ科野菜
肝臓を中心に有害物質を解毒する作用を持っていて身体の抗酸化力を高めるなどの働きがある酵素として、イソオシアネートというものがあります。そして、この酵素を活躍させるために大切な栄養素を多く含む野菜がアブラナ科の野菜たちです。身近なものでいうと、ブロッコリー、菜の花、ケール、ルッコラ、クレソン、大根、かぶ、白菜、キャベツやニンニクなどがあります。
簡単すぎる!ブレンダーで辛く作る大根おろし
材料(4人分)
大根:150g
果物(りんごや梨、レモンなど):100g
醤油:適量
※大根は皮付きでいただくので、無農薬が望ましいです。また、果物を加えることで大根の辛味を和らげることができます。
作り方
❶大根と果物をブレンダーにかける(レモンはレモン汁、リンゴと大根は皮付きのまま)。
❷好みで醤油を加える。
ひとくちメモ
あの少しピリッとしたマスタードのような「辛み」の成分が鍵になります。辛み成分を適度な
量で生かすため、細かく切る(辛みの細胞を破壊させる)、加熱しない、調理後直ぐに食べるこ
とをおすすめします。食前にいただいたり、肉や魚料理の付け合わせにもお勧めです。
注意:空腹時に食べると、胃腸の弱い方は胃部不快を感じる場合もあります。ご自分の体調
に合わせて、お召し上がりください。健康維持には一つの食材に偏らないことも大切です。
丸山 国子さん
管理栄養士・ヘルスコーチ栄養指導回数は1万回以上。メタボ・アンチエイジング・健康寿命の延伸・肌荒れ・便秘・生理痛など幅広く対応し、個別プログラムでのカウンセリングを提供。ブロス粉末等のオンライン販売も行う。
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