これまでに記憶に残るワインとお料理のペアリングはありますか?
ベストマッチとまではいかなくても、ワインを飲んだら味が変わった!そんな経験はあるのではないでしょうか。
ワインもお料理もそれぞれに美味しいけれど、相乗効果が得られれば楽しみは深まります。
そこで今回は、覚えておくと役立つセオリーと、難しく考えなくても成り立つぺアリングをお伝えします。
お料理の酸味・塩味・甘味の影響
ワインを飲みながらお食事をすると、お料理がワインの味わいに影響を与えます。
お料理に酸味が含まれていると、ワインの果実味や甘味を感じやすくなります。逆にワインの酸味は弱まるため、特に酸味の高いワインとバランスが取りやすく、酸の弱いワインはぼんやりしがちなので注意が必要です。
一般的におつまみは塩味が強いものが好まれますが、ワインに与える影響も果実味が強くなり渋みが和らぐため、塩味は相性が良いです。
お料理の甘味が強いと辛口ワインの果実味がお料理に負けてしまうので、お料理より甘めの残糖のあるワインを合わせることでマッチさせられます。

2月、3月はワイン産地を中心に、フェスが盛んです。生産者と直接交流もできる機会、是非足を運んでみていはいかがでしょうか。
2月8日(土)
マールボロ・ワイン&フード・フェスティバル
トワイゼル・サーモン&ワイン・フェスティバル
2月15日(土)
ワイララパ・ワインズ・ハーベスト
3月9日(日)
ノースカンタベリー・ワイン&フード・フェスティバル
3月14日(金)〜23日(日)
ホークスベイ・F.A.W.C! フード&ワイン・クラッシック
3月22日(土)
ライプ・ワナカ・ワイン&フード・フェスティバル


色で合わせる
● マグロのお刺身とピノ・ノワール
● チキンのクリーム煮と熟成シャルドネ
● スモークサーモのマリネとロゼ
風味で合わせる
● 魚介のカルパッチョとレモンなど柑橘を感じるソーヴィニヨン・ブランやリースリングなど
● スパイスの効いた赤肉料理とシラー
産地で合わせる
● マールボロ産のムール貝とソーヴィニヨン・ブラン
● カンタベリー産のラム肉とピノ・ノワール
困ったときはコレ!
合わせる品種を迷ったり、複数のお料理に1本で通したい時にロゼやスパークリングは使い勝手が良いです。
ワインエキスパートの理沙さんの厳選
スーパーで気軽に買えるいつものワインをご紹介!

Georges Road Le Terrasses
Rose 2024
理想的なコンディションで育った健全なブドウを、2時間だけ醸し、フレッシュなスタイルに。ベリーやスイカのような風味を感じる夏にぴったりな1本。
品種:シラー主体
産地:ワイパラ、ノースカンタベリー
WEB:georgesroadwines.co.nz


Quartz Reef Methode
Traditionnelle Brut NV
オーガニック/バイオダイナミック農法で育てられたピノ・ノワールとシャルドネから丁寧に造られた逸品。柑橘系やブリオッシュのような風味。
品種:ピノ・ノワール、シャルドネ
産地:ベンディゴ、セントラルオタゴ
WEB:www.quartzreef.co.nz



ダイヤー 理沙 さん
2001年からニュージーランド在住。
J.S.A ワインエキスパート。WSET Level3。
ワインの勉強をしつつ、お料理とのペアリングを考えたり、NZでのワイナリー勤務の経験、現地の視点を交えてNZワインの魅力やお役立ち情報を発信中。
Instagram: @luv.vin.nz
WEB: lovewinenz.blog
Email: info@lovewinenz.com