ニュージーランドでの歯科治療の流れ

「あ、歯が痛い！　どうしよう！　ニュージーランドで治療したことないし…」不安になるのは当然です。お国も違えば言語も違う、歯科医師の風体も違えば歯科治療システムも異なります。歯科材料、器材は日本とさほど変わりありません。私の勤務先では、日本製をはじめ、世界中から最新の材料を取り入れています。クリニックの雰囲気は日本よりもカジュアルです。診療中も、歯科医と助手、患者を交えて雑談することも多々あります。診療室は1部屋ごとに区切られているので、患者のプライバシーも守られますし、天井にあるテレビを見ながら治療を受けられるのは緊張をほぐしてくれる事間違いなし。

①予約をする

まずクリニックに予約をします。症状を伝え、どのような予約が必要なのか確認します。電話のほか、オンライン予約やメールでの問い合わせが可能な場合も。グレヴィル・デンタルには日本人スタッフが3名常勤ですが、ほかにも日本語を話すスタッフが勤務しているクリニックがありますので、英語に不安がある方は最初に確認すると良いですね。歯科医師が複数勤務のクリニックは、希望の歯科医を聞かれると思います。「○○先生が上手」などの情報がある場合は、先生の名前を伝えましょう。

②診察日の心得

初診の場合は予約時間5分前くらいに出向き、問診票の記入を行います。来院の際、歯科治療がカバーされる保険をお持ちの方は、保健情報を持参すると自分で立て替えずに済みます。

③治療の流れ

初診の場合、たいてい上下左右奥歯のレントゲンを撮ってから全体の診察をしますが、痛い歯のみの治療の場合もあります。歯科医師に症状を伝え、可能な治療方法の説明を受けます。ほとんどの歯科医師は、治療方法、期間、料金を患者と話し、患者が納得してから治療を開始します。予算を紙に印刷し、考えてからまた来院することもできます。

※本コラムで紹介する情報はあくまでも補助的なものです。既存の症状がある場合は、クリニックを受診することをおすすめします。

2019年9月号掲載