ニュージーランドの医療保険ではエクセス(excess)という仕組みが重要な役割を果たしています。エクセスの仕組みとその影響について詳しく説明します。
エクセスとは何か?
ニュージーランドの医療保険では、エクセスという自己負担額の仕組みがあります。これは、医療費が発生した際、契約者が自己負担する金額の事です。(免責とも言います。)エクセスは保険プランによって異なり、固定額のものから、実際の治療費の割合負担するものまで様々です。
エクセスの仕組み
例えば、エクセスが500ドルの固定で設定されているとします。10,000ドルの医療費がかかる手術を受けた場合、自分で500ドルを支払い、残りの9,500ドルを保険会社がカバーすることになります。
エクセスは通常、以下の2つのタイプに分類されます。
- 固定エクセス:年間を通してのエクセス額が固定されています。例えば、年間エクセスが500ドルの場合、その年に医療費が初めて発生した時点で500ドルを支払えば、それ以降、年内の費用は保険会社がカバーします。
- 割合エクセス:医療サービスを利用するたびに、かかった治療費の一定割合を自己負担します。日本の国保の3割負担はこの割合エクセスとほぼ同じです。
エクセスのメリットとデメリット
エクセスの具体的な設定例です。
- 低エクセス(0-250ドル):保険料は高めですが、医療サービスを利用する際の自己負担は少なくなります。高額な負担を避けたい人に適しています
- 中エクセス(500-1000ドル):一般的に保険料と自己負担のバランスが良く、もっとも選択されています。
- 高エクセス(1,000ドル以上):自己負担は増えますが、年齢などにより高額になる保険料をなるべく抑えたい人などに向いています。
エクセスは保険プランを選ぶ上で重要な要素で、月々の保険料が変わり医療サービス利用時の費用負担が左右されます。保険料と医療費の自己負担額のバランスを良く見てエクセス設定を行い、適切な保険プランを選ぶことが大切です。
この内容はファイナンシャルアドバイスではなく一般的な情報です。特定の個人に向けたアドバイスではありません。詳しくはファイナンシャルアドバイザーにご相談ください。
新田 直人
15年以上の経験がある、政府登録ファイナンシャルアドバイザー(FSP55882)として個人保険(生命、健康保険)のアドバイスを提供します。日本語でお気軽にご相談ください。
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