ニュージーランドは、美しい自然と充実した社会福祉制度で知られる人気の移住先です。しかし、医療費に関しては、日本とは異なるシステムを採用しており、注意が必要です。
公的医療制度:メリットとデメリット
永住権や2年以上の就労ビザを持っている人は、ニュージーランド政府の公的医療制度の対象となり、無料~低額で医療を受けることができます。
しかしいくつかのデメリットがあります。
●待ち時間が長い: 急病の場合は問題ないのですが、計画的な治療や専門医による診察を受ける場合、待ち時間が長くなる場合があります。
●治療内容の制限: 公的医療制度では、治療内容が制限される場合があります。
高額な医療費
このデメリットを補う私立病院での治療費は高額です。下記はAIA、NIBの保険会社が提供するパンフレットの情報を基にした目安です。実際の費用は個々のケースによって異なりますのでご注意下さい。
がん治療
がんの化学療法 $15,000-$170,000(治療サイクル一回につき)
放射線治療 $20,000-$55,000
肺がん治療 $50,000-$200,000
テストなど
MRI $1,500 – $3,000
CT スキャン $1,300 – $1,700
超音波検査 $500 – $1,500
その他の治療
心臓人工弁置換術 $60,000-$85,000
白内障手術(片目) $3600-$5,000
子宮内膜症手術 $15,000-$35,000
私立病院での治療費を保障するヘルスインシュランスに加入することで、高額な医療費の負担を軽減し、待ち時間の少ない、より質の高い医療サービスを受けることに役立ちます。
ヘルスインシュランスの保障内容
保障される内容は、保険会社によって異なりますが、一般的には以下のようなものが含まれます。
入院費: 入院中の病室代、医師の診察料、看護料など
手術費: 執刀医の費用、麻酔代、手術室使用料など
検査費用: X線検査、MRI検査、血液検査など
また、以下のようなオプションを付ける場合もあります。
専門医診療費: 専門医による診察料やTESTなど
GP: GPでの費用など
ヘルスインシュランスを選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。
保障内容: どのような治療が保障されるのか確認する
保険料: 自分の予算に合った保険料を選ぶ
免責額: 治療費の一部を自己負担する必要がある免責額の金額を確認する
加入条件: 年齢や健康状態によって加入できない場合がある
まとめ
私たちにとって、ヘルスインシュランスは非常に重要なものです。高額な医療費の負担を軽減し、質の高い医療サービスを受けるために、ファイナンシャルアドバイザーに相談するなど自分に合った保険を選ぶことをおすすめします。
新田 直人
15年以上の経験がある、政府登録ファイナンシャルアドバイザー(FSP55882)として個人保険(生命、健康保険)のアドバイスを提供します。日本語でお気軽にご相談ください。
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