日本の特定疾病保障保険との違い
ニュージーランドに永住する日本人にとって、重大な病気やケガへの備えは重要です。
その中で「Trauma Cover(Critical Illness) 」は、特定の病気が診断された際に一時金が支払われる保険として注目されています。ここでは、日本の特定疾病保障保険との違いを交えながら、その特徴やメリットを解説します。
1. Trauma Cover(Critical Illness)とは?
Trauma Coverは、がん・心臓発作・脳卒中などの重篤な病気や重傷を負った際に、一括で保険金を受け取れる保険です。受け取った保険金は、医療費や生活費、ローン返済などに自由に使用できます。
主な特徴
2. 日本の特定疾病保障保険との違い
日本にも「特定疾病保障保険」という似た保険がありますが、いくつかの点で違いがあります。
比較項目 | 日本の特定疾病保障保険 | ニュージーランドのTrauma Cover |
---|---|---|
支払条件 | 診断後も一定期間(例:60日以上の継続的障害など)が必要な場合がある | 診断確定時に支払い |
保障範囲 | 主に三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中) | 三大疾病+より幅広い病気やケガをカあバー |
保険金の使途 | 自由に使用可能 | 自由に使用可能 |
保険の種類 | 生命保険の特約として付加されることが多い | 独立した商品として提供されることが多い |
3. Trauma Coverのメリットと注意点
◎ メリット
診断後すぐにまとまった金額を受け取れる
保険金の使途が自由で、医療費だけでなく生活費やローン返済にも活用可能
カバーする病気の範囲が広く、包括的な保障が得られる
✕ 注意点
- この保険は医療保険ではなく、医療費を直接補償するものではない(治療費の実費補償は別途、医療保険が必要)
- 年齢が上がると保険料が高くなるため、早めの加入が有利
- 既往歴があると加入が制限される可能性がある
- 保険会社やプランによって、カバーされる病気の範囲が 異なるため、比較が重要
まとめ
ニュージーランドのTrauma Coverは重大な病気やケガに対する金銭的支援を目的としています。また、この保険は医療保険ではなく、医療費そのものを補償するものではないため、必要に応じて医療保険との併用を検討することが重要です。ニュージーランドに永住する方は、現地の医療制度と自身のライフスタイルを考慮し、最適な保険を選ぶことが重要です。
この文章は、ニュージーランドの永住者が Trauma Cover(Critical Illness) 保険について理解を深めるための基礎的な情報を提供することを目的としていて、ファイナンシャルアドバイスではありません。
より詳細な情報は、ファイナンシャルアドバイザーにご相談ください。

新田 直人
15年以上の経験がある、政府登録ファイナンシャルアドバイザー(FSP55882)として個人保険(生命、健康保険)のアドバイスを提供します。日本語でお気軽にご相談ください。
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