今こそ知って備えたい ニュージーランド災害対策

今こそ知って備えたい ニュージーランド災害対策 LIFESTYLE

2016年のカイコウラ地震、2023年のサイクロン「ガブリエル」による洪水、土砂崩れなど、近年自然災害が多発しているニュージーランド。
こうした災害はいつ何時襲ってくるかわからない。もしもの時に自身や家族、身近な人々の命を守れるよう、普段からの備えが肝要だ。

サイクロン「ガブリエル」の被害に遭ったオークランド、ムリワイ・ビーチ
サイクロン「ガブリエル」の被害に遭ったオークランド、ムリワイ・ビーチ
豪雨によって陥没した道路
豪雨によって陥没した道路

ニュージーランドに多い自然災害は?

ニュージーランドで起こりうる自然災害は地震、水害(洪水、土砂崩れ)、津波、火山活動、山火事など多岐にわたる。最も頻繁に起きているのが水害で、死亡者数も最多。この数年は、気象変動の影響からサイクロンの接近数が増え、豪雨による被害が多くなっている。

地域によって起こりやすい自然災害は多少異なる。Natural Hazards Portalのウェブサイトでハザードマップを確認し、自分が暮らすエリアの災害リスクをチェックしておこう。

防災用の備蓄・準備リスト

被災後、公的支援が行き届くまで数日かかる可能性がある。最低3日間生活できるように準備をしておきたい。特別食が必要な人や乳幼児、ペットのいる人は、それぞれの備えも必須。避難に備えて日頃から車両の整備とガソリンを十分に入れておくことも重要だ。

<主な防災用品:備蓄品と持ち出し品>

  • 水(飲用と衛生用を合わせて1人1日3リットルが目安)
  • 食料(調理不要な保存食が理想。非常食を特別に用意せず、古い順に定期的に消費するローリングストックがおすすめ!
    キャンプ用のストーブ、アウトドアバーナー、カセットコンロがあれば調理も可能)
  • プラスチック製の大型バケツ(簡易トイレ用にも)、トイレットペーパー
  • 防災バッグに入れたい、持ち出し品の例:着替え、防水・防寒着、丈夫で歩きやすい靴、貴重品(現金、写真付き身分証明 書など)、衛生用品(マスク、ハンドサニタイザー、生理用品、歯ブラシなど)、救急キット(絆創膏、包帯、常備薬など)、 携帯ラジオ、懐中電灯、予備電池、モバイルバッテリー、ろうそく、マッチまたはライター、軍手などの手袋、ゴミ袋

災害情報はどこで得られる?

緊急事態が発生すると、携帯電話発信局から全対応機種に緊急速報メールが送られる。そのほか、最新情報はRadio New Zealand、The Hits、NewstalkZB、MoreFMといった緊急放送対応ラジオ局で発信されるので確認を。停電を想定してソーラーパワーや乾電池式のラジオを用意すると安心だ。

ネットが使える場合は、National Emergency Management AgencyのウェブサイトとSNSでも最新情報を得ることができる。

避難が必要な場合はどうする?

緊急時には自治体が用意する避難所を利用できる。避難所にはコミュニティセンターなど公共施設が指定されることが多いので、最寄りのセンターへの避難経路を確認しておくとよい。詳細は、Local civil defense groupsでチェックしよう。

避難指示があったときはもちろんのこと、身の危険を感じたらすぐに避難を。家族が近くにいない場合もあるので、日頃から話し合って落ち合う場所を決めておくとよい。

災害時には近隣住民との助け合いが重要。普段から連絡先を交換するなどコミュニケーションを取っておこう。

緊急事態の際はコミュニティセンターなどが避難場所に指定される
緊急事態の際はコミュニティセンターなどが避難場所に指定される
避難するときはペットも連れて行こう
避難するときはペットも連れて行こう

保険を見直そう

被災後に生活基盤を立て直す際、頼りになるのが保険の存在。住宅や家財保険のカバー範囲や免責金額を把握しておこう。年に1度は内容を見直すことがおすすめ。保険料は毎年上がる場合が多いので、補償内容と料金をチェックしてほかの保険会社に乗り換えるのも手。

ペット保険も災害が含まれているかどうか補償内容を確認したい。

ニュージーランド災害対策に役立つウェブサイト

いざという場合に備え、ウェブサイトのリンクを保存するか、このページを切り取って保管し、時々見返そう!

タイトルとURLをコピーしました