ニュージーランドの日差しは北半球の近似緯度と比べて30%近く強い紫外線が特徴。WHOが定めるUV index(屋外紫外線強度の指針)の最大はレベル11。特に北島は夏の間レベル8~10で推移するため、日焼けには十分な注意が必要です。紫外線がダメージを与えるのは肌だけではありません。家や家具の日焼け対策、大丈夫ですか?
快適な夏を過ごすために!
屋根の状態を再チェック
紫外線の強い夏、屋根は特に過酷な状況にさらされます。紫外線によって表面の塗膜が剥がれ、素材そのものが劣化してしまいます。劣化が進むと小さなひび割れが生じて雨水が侵入するリスクが高まり、屋根の傾斜が緩い場合は雨水が溜まりやすく湿気によるカビやコケが発生します。それらも素材を劣化させる原因です。
まず屋根ケアの第一歩として、ご自宅の屋根に使われている素材を把握しましょう。素材によりメンテナンスの対応が違い、いざという時に呼ぶ業者も異なります。少なくとも年に1回はチェックし、色褪せやひび割れを発見した場合は、早めに修繕を行い大きなダメージを防ぎましょう。
塗り替えも定期的に行うのが理想です。一般的には10~15年ごとが目安ですが、屋根の状態や使用している塗料によって変わるので、専門家に相談して最適なタイミングを見極めましょう。塗料の中には紫外線に強いタイプもあるので、保護効果をしっかりリサーチして塗料を決定することをおすすめします。

導入したい遮光アイテム
紫外線は屋外だけでなく、屋内の家具や床・壁にも変色や劣化を招きます。しかし、遮光度が高いカーテンほど部屋は暗くなり、遮光度が低くてもカーテンを閉めっぱなしにすると室温が上がりやすく空気の循環が悪くなります。そこで、屋外遮光が効果的です。
庭やバルコニーがあるなら、紫外線カット率の高いShade SailやShade Clothの設置を検討しましょう。これらは快適な日陰空間を作ることができ、窓の手前で日差しを大幅にカットします。設置も比較的簡単で、必要なキットを購入すれば自分で取り付けることも可能です。また、窓の内側から簡単に貼り付けることができるWindow Filmも手軽で良いですよ。機能とデザインを重視する場合は、業者に依頼してAwningを取り付けてもらうのもおすすめです。固定式や巻き取り式など多様なタイプがあり、選択の幅が広く好みに合わせやすいのが魅力です。遮光アイテムを適切に取り入れることで夏を快適に過ごしながら家や家具を守ることができます。ぜひこの夏、検討してみませんか?

大工が教える夏の豆知識
旅行の出発前に
夏の旅行中、不在の間も換気扇は回したままにしておき、屋内のドアはすべて開けておきましょう。換気扇が回っていると空気の循環が促進され、各部屋に湿気が溜まるのを防ぐことができます。また、排水管はトラップ(Uの字のパイプ)に水が溜まることで害虫の侵入を防いでいますが、不在中に蒸発などで水量が減ると虫が上がってくることがあります。風呂場やシンクの排水口には蓋や栓をしておくと安心です。出発前の少しの工夫で帰宅後の環境が快適になるので、ぜひ実践してください。

虫よけスプレー

日本で定番のDIY虫よけスプレーは無水エタノールを使いますが、ニュージーランドでは規制により入手困難です。また、ホームセンターで手に入るIsopropanol Alcoholは吸引すると毒性が強いので代用は危険です。アルコール度40%前後のウォッカを使いましょう。100mlのスプレーを作るなら、ウォッカ50ml、ペパーミント・オイル10~15滴、レモングラス、シトロネラ、ユーカリ、ラベンダーなど虫が嫌う香りのエッセンシャル・オイルを好みで5~10滴、水道水または、保存期間を長くするなら精製水45mlを順に混ぜれば完成。肌に直接ではなく空間にスプレーを!
Samurai Builders Ltd.
代表 加藤 祐介
ニュージーランド認定建設協会会員
Ministry of Business, Innovation and Employment 建築認可法人
Web: samuraibuilders.co.nz
Email: info@samuraibuilders.co.nz
Phone: 027 664 2917
住宅や店舗のお困りごとがあればお気軽にご相談ください。2012年にニュージーランドで創業、ニュージーランドの現場と資材に精通した、信頼できる日本人大工チームが力になります。
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