インクルーシブツーリズムとは、旅行者が旅をする上での障壁、不安や不確実性を削減して、設備やサービスを円滑に利用することができるようにすることです。ニュージーランドには、身体障がいや高齢などの理由で身体機能に心配のある方が、安心して自由に旅行するためのサービスがたくさんあります。ここでは大きく分けて、移動、宿泊、アクティビティについてご紹介します。
移動
自分で運転して旅行しよう!Freedom MobilityやDisability Vehicle Rentalsは、手動運転補助装置を搭載した車や、車いすアクセスの付いた車など、スペシャル二-ズのレンタカーの貸し出しを行っている。
Uberを含むほとんどのタクシー会社では車いすや歩行器を乗せることができる。
都市間移動用の長距離バスInterCity National Busでは特殊補助を提供している。
ほとんどの公共交通機関は車いすやベビーカーのアクセスを提供していて、盲導犬などの補助犬の同乗もOK。車いすのサイズや重量に制限がある場合もあるので、心配な場合は事前に確認を。
ニュージーランド国内の国際線の空港はアクセシビリティ良好で、スタッフからのサポートも手厚い。国内線を使うときは、補助が必要なら念のため事前に連絡しておこう。
アクティビティー
アクティビティー
島国であるニュージーランドには、少し足を伸ばすだけで素敵なビーチがある。砂浜を通って海辺へアクセスしやすいように、ビーチ用車いすやビーチアクセスマットをレンタルしているビーチも。詳細はAccessible Beaches New Zealandで確認を。オークランドのビーチなら、ビーチ用車いすレンタル会社Beachwheels も利用可能。
車いすやベビーカーと一緒でもハイキングはできる!Department of Conservation (DOC) のウェブサイトでは、車いすに優しい自然遊歩道のあるトレイルを検索できる。
カヤックやバンジージャンプ、ラフティングなどのアドベンチャーを楽しみたい人は、Making Trax Foundationがオススメ!身体障がいがあっても楽しめるアクティビティの要覧やパッケージツアーを提供したり、四輪バイクやユニバーサルハーネスのレンタルを行ったりしている。
宿泊
ニュージーランド国内のほとんどのホテル、モーテル、バックパッカーでは車いすのアクセスがあり、さまざまな障がいに対応できる。小さなB&Bやホリデーホーム、キャンプサイトなどの宿泊施設に宿泊する際は、自分のニーズに合っているかどうか事前に確認するのがベスト。
ツアー・旅行全般
Ability Adventuresは、インクルーシブツアーを催行している旅行会社。自分のニーズに合ったツアーを組んでもらえるので、移動、宿泊、アクティビティを心配せずに旅行を楽しめる。
2023年11月号掲載
Text: Sayaka Mori