さて、ポピーは何色?

ポピーは何色？　きっとニュージーランドの人は赤と言うだろう。今月25日はアンザックデー。赤いポピーはこの日の象徴なのは周知の事。ポピーには、実は色々な種類があるってご存知？　この国でポピーといえば、赤色のコモンポピーになる。草丈は30〜60センチ。ヨーロッパ原産で花は赤く中心部に黒い斑点があるのが特徴の一年草。イギリスサリー州に赴任した牧師がそんな野生に咲くポピーの中に、たまたま見つけた違う性質を持つ品種を選抜、その後育種されたのがシャーレーポピーだ。八重や半八重の花と淡い色合いの花が多く、草丈は60〜70センチ程。初夏に花が咲く一年草だ。

そして、日本でポピーと言えば？　そう、黄色や白、オレンジ色の印象が強い。これは、アイスランドポピーという種類で、日本の早春にあたる3月頃に一早く花を咲かせ、草丈は30センチと低いのも特徴。もう1つ、メジャーなポピーを紹介するとしたら、オリエンタルポピーだろう。草丈1〜1.5mと高く、トルコやイランなど西南アジア原産の多年草だ。花が豪華で大きく、初夏に咲く。コモン、シャーレー、アイスランド種は蕾が上がる時うなだれたようになるが、このオリエンタル種は、大きな蕾が上を向いているのも特徴。そう、ポピーは、世界に70種類もあるケシ科ケシ属の総称なんだ。きっと同じポピーと言う言葉でも、出身国や知識、経験によって頭に浮かぶ色や景色、季節が違う。さて、ポピーと聞いてあなたの頭に浮かぶのは何？