ニュージーランドの保護猫カフェ in Wellington「Neko Ngeru Cat Cafe」再開記念バウチャープレゼント!

ニュージーランドの保護猫カフェ in Wellington「Neko Ngeru Cat Cafe」 再開記念バウチャープレゼント! LIFESTYLE

岡田憲志(ケン)さん・リッシェさん夫妻がウェリントンで営む保護猫カフェ「ネコ・ネル」は、2年半の休業期間を経て2023年12月に再開したばかり。開店から休業、そして再開に至るまでの道のりをお二人に伺った。

ネコ好き夫婦が世界で保護猫活動に携わっての気づき

日本のインターナショナルスクールで教師をしていたケンさんは、同じく教師でアメリカ出身のリッシェさんと出会い、結婚した。結婚後は二人で教師の仕事をしながら、クウェート、メキシコ、中国など世界の様々な国をまわったが、最終的な移住先として、ケンさんがワーホリ経験のあるニュージーランドを選択。

ネコ好きの二人はニュージーランドに来る前から保護猫活動に積極的だった。しかし数年ごとに住む国を変える生活では、身近で保護したネコに新しい家を見つけてやるのが精いっぱいだったという。しかしその活動を行う中で「実際に見たり触れあってもらう機会がないと、動物にとって新しい家を探すのがなかなか難しい」と気づいたそう。そこでニュージーランドでは自ら保護猫カフェを開くことに。「小さな保護団体では、週末しかアドプション(保護猫の里親を見つけて引き渡すこと)は行なわれません。カフェなら、新しい家族に見てもらえる機会が大きく増えるからです」と語るケンさん。大好きなネコ助けと仕事が同時にできるのであれば、最高だと思ったそうだ。

ウェリントンで保護猫カフェ開店、そして閉店へ

二人はウェリントンで保護猫カフェを開くべく、奮闘を始めた。まず大変だったのは家主の説得。当時のニュージーランド人は「猫カフェ」というコンセプトに馴染みがなく、なかなか家主の同意を得ることができなかったという。さらに、建物の改装費用が高額なのにも苦労させられた。資金の一部はクラウドファンディングを利用し、ペンキ塗りなどは自分たちとボランティアさんですることで、移住から1年半後の2017年11月、ニュージーランドで4件目の猫カフェ、保護猫カフェとしては初の「Neko Ngeru Cat Adoption Cafe」が開店した。

開店後、夫妻は、昼間はカフェの営業とネコの世話、夜家に帰るとネコのアドプションや引き取りの対応、SNSやウェブサイトの管理、と休む暇なく働く。途中コロナ禍によるロックダウンを乗り越え、152匹の保護ネコたちに里親を見つけた頃にはあっという間に約3年半が経っていた。保護猫カフェとしての認知度が上がり、仕事が軌道に乗ってきているのは感じたが、オン・オフなく常に仕事のことを考えてている生活をに限界を感じ、4年目の賃貸更新目前に、一度閉店することを決意した。

移転への決意

すぐに夫妻は場所を変えてカフェを再開する準備を始めた。閉店した店舗はローアーハットの端の方にあって、人口も少ないし観光客も見込めなかった。店舗を人口密集地である市街地に移転する必要性は前々から感じていたそう。ようやく条件に合う建物をローアーハット市中心部に見つけ、購入を決意するも、建物購入の資金繰りや耐震性対策、内装工事、コロナ後のインフレなど、またしても数々の問題に直面。2023年12月、ついに新店舗での営業再開にこぎつけた。

心機一転、新しい店舗

新しい店舗は1階がテナントのCafe Soleli、2階が「ネコ・ネル」で、Cafe Soleilでオーダーしたものはネコ部屋まで運んでくれる。2階では、自前でアルコールやソフトドリンクの提供も行なっている。また、2階ではネコの必需品やネコ雑貨の販売も行う、ユニークな店舗であると自負する。ネコ部屋は壁の片面が全面ガラス張りになっていて、開放感のある部屋になったのが気に入っているそう。今お店にいるネコ達は、ウェリントンにあるいくつかの小さな保護団体から来た子や、直接スレンダー(引き渡し)されてきた子、夫妻が保護した野良猫たちなどだ。

人に対して非常にフレンドリーな子が多く、おもちゃで遊んだりなでられるのが大好きなのはもちろん、人の膝に乗ってくつろぐ子もいるらしい。「有難いことに、12月、1月の夏休み中は大盛況で、たくさんのお客様に来ていただけました。」とケンさん。2月に入ってからは、週末には混雑しているものの、平日には通常空きがある。ウェリントンに遊びに行くことがあれば、是非平日に遊びに行ってみてほしい。普段の暮らしに疲れた現代人を癒し、リラックスさせてくれる猫たちが、首を長くして待っている。

『再開記念!1セッション入場無料チケット』1組2名様(6月30日締切)


Neko Ngeru Cat Adoption Cafe
Neko Ngeru Cat Cafe オーナー
岡田憲志(ケン)さん・リッシェさん夫婦

夫婦ともに元教師。2016年よりニュージーランドに住み、2017年Lower Huttのペトネに保護猫カフェをオープンした。3年半で152匹のアダプションを成功させたが、コロナ禍を経て一旦閉店。2023年12月に市中心部の新しい店舗へ移転、再開を果たした。新店舗探しや、高額な改装工事代金を賄うためクラウドファンディングをする様子を奮闘記としてGekkanNZ Webに連載。

【所】Level1, 215 High Street, Hutt Central, Lower Hutt, Wellington
【Web】nekongeru.nz

Neko Ngeru店内の様子

文 Ken Okada

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