日本人警察官の遠藤さんのアルコールにまつわる職務経験談
私は5年ほど前に飲酒運転を取り締まる部署(現在のImpairment Prevention Team)に7か月ほど所属していたことがあります。この期間に飲酒運転や無免許運転で40人以上のドライバーを裁判所に書類送検しました。皆さんの中にも路上で警察官に車を止められ、呼気検査を受けた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
あの頃は、毎日のように検問を行なっていました。1日に最高4人ものドライバーを拘束後、最寄りの警察署やブースバスでEvidential Breath Test(最終段階の精密な呼気検査)を実施したこともあります。
また、ダイアル111番でかけつけるPublic Safety Teamに在籍していた時には、オークランド市立病院にて飲酒による交通事故で被害にあって亡くなってしまった方のご遺族から話を伺い、ご遺体を確認して事故に関する書類を完成する職務を何度も経験しました。私にとって厳しい仕事でした。事故が若者や子供を巻き込んだものであった場合は、さらに辛い職務となりました。このような事故は当事者だけではなく、残された家族や周りの友人や知人にも大きな傷跡を残します。 お酒を飲んだら運転はやめましょう。
Liquor ban(アルコール禁止区域)について
ニュージーランドには、Liquor ban area※があります。違反すると以下のような罰金が科せられる場合があります。こちらの禁止区域はニュージーランドの各市町村のカウンシルが定めております。
詳しくは各カウンシルのホームページで Liquor Banと検索してください。
※アルコール禁止区域のこと
アルコールの禁止区域についての情報は下記からチェック!
アルコールにまつわる罰金(NZドル)
●未成年者(17歳以下)のアルコール購入 $250
●虚偽の年齢証明の提示 $250
●未成年者が制限区域(Restricted area) または監視区域(Supervised area)にいた場合 $250
●公共の場で保護者同伴でない18歳未満の飲酒を発見した場合 $200
●地域のアルコール禁止令(Local Alcohol Ban)に違反した場合 $250
未成年者にアルコールを提供することは犯罪です。
未成年者の親または法定後見人が、未成年者にアルコールを提供する場合は、安全かつ合理的な方法で行わなければなりません。これを怠った場合、最高2,000ドルの罰金が科せられます。
身近なトラブルに関する問い合わせは
ニュージーランド警察(エスニックサービス)まで
遠藤 貴司 – Takashi Endo(Ethnic Liaison Officer)
E-mail: ethnicauckland@police.govt.nz