防ごう水の事故
海に囲まれたニュージーランドでは、水のレジャーを気軽に楽しめる一方、悲しいことに水の事故も多発しています。自分自身の身を守るだけでなく、救助する時の知識も身につけましょう。
合言葉はFloat First
これは、水中でトラブルにあった時に、生存の可能性を高めてくれる方法です。
あなたは、水に落ちてしまった時にどうしますか?最初の2分間に、どのように対応するかで生死を分けることになります。突然の出来事に、泳ぎが得意な人でもパニックになる可能性があります。
★ 仰向けに浮くこと まず、浮く
Float 浮く
慌てずにリラックスして浮きましょう。人は、必ず浮くことができます。
耳を水中につけて、仰向けになり、あごをあげます。
手を軽く動かしてみましょう。
無理に泳ごうとしないで!
足は、沈んでも心配しないで!
Breathe 呼吸する
慌てずにリラックスして呼吸をしましょう。
呼吸をゆっくりとすると気持ちが落ち着くのです。
過呼吸にならないように、いつも通りの呼吸をすること!
Signal 合図する
落ち着いてきたら、合図をします。
腕を挙げて自分の存在を知らせ、助けを呼びましょう。
Survive 生き残る
波が高いなど危険な場合は、無理して泳がないようにしましょう。バケツ、ボールなど浮きやすい物につかまりましょう。 生き延びるという気持ちを忘れずに!
★ 溺れている人を助ける4つのR
Recognise 認識する
水中で問題が発生したことに早くに気づくことが大切です。どのような状況かを素早く判断しましょう。自分で助けられるのか、どうやって助けを呼ぶべきか適切に行動できるようにしましょう。
Respond 対応する
溺れている人には、何か浮くものを渡しましょう。救命用浮き輪がなくても、代わりになるものはたくさんあります。クーラーボックスやペットボトル、ボールでも良いのです。声をかけて安心させるのも効果的です。なるべく早くに111番に通報してください。
Rescue 救助する
助ける時は、陸からです。助ける人が水に入ると一緒に溺れる危険があります。一番近い陸上から棒、タオル、衣類、ロープなどを使ってそれをつかんでもらいましょう。助けるために、どうしても水に入らないといけない場合は、浮くものを持って入りましょう。
Revive 蘇生する
陸に引き上げた時に、反応がなく息をしていなかったらすぐにCPR(心配蘇生術)を始めましょう。呼吸をしている場合は、体を横にして気道を確保して背中を叩いて水を吐き出させましょう。111に通報して救急車を待ちます。
夏の水難事故防止のために、無料動画で学ぼう
動画は英語ですが、聞き取りが苦手な人も字幕を出してぜひトライしてください。動画は5分以内の手軽さです!
アカウントを作らなくても視聴可能
(理解度判定テストや受講証明書の発行には、アカウント作成が必要です)
ライフジャケットの貸し出し
DPAでは、オークランド各地にある拠点で、ライフジャケットを無料で貸し出している。これから海に出ようとしている方で、どのライフジャケットを購入したらいいかわからない方は、まず、このサイトから無料でライフジャケットの貸し出しも可能です。
Mr. Madison Chang
溺水防止オークランド(DPA)のコミュニティ・チームリーダーであるチャンは、もともと水の事故防止のエキスパートだったわけではない。15年前、彼は父親とコロマンデルでボートに乗っているときに溺れかけた。その体験をきっかけにSLSNZ、沿岸警備隊、オークランド市と協力する慈善団体、DPAで働く。水中や水辺での安全な過ごし方について、地域社会の教育指導を行う。オークランド日本語補習学校でも講習を行っている。