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プロが教える!ニュージーランド不動産 LIFESTYLE

2023年はジャシンダ・アーダーン元首相突然の退陣、記録的豪雨に続くサイクロン・ガブリエルの襲来と、波乱の幕開けに揺れたニュージーランド不動産市場だが、この国の不動産を語る上で10月に行われた選挙もまた、外すことはできない。選挙前は大抵不動産の動きが鈍化する。更にこの年は金利上昇、戦争やそれに伴う物価上昇の煽りも受け、不動産中間価格は7月、この年の底値を記録した地域が多い。

 ニュージーランドの不動産

選挙前、国民党のマニフェストの中に「外国人に$200万以上の既存不動産物件購入許可」というものがあり、物議を醸した。現在外国人が購入できる不動産は、ニュージーランドに国益をもたらすと考えられる新規開拓物件等に限られているが、国民党が打ち出したのは、外国人富裕層に一般人に手の出し難い$200万以上の物件に限り、税金徴収を前提に購入を許可するというもの。これが功を奏したのかは知らないが、それまで政権を握っていた労働党を制し、国民党は最多の48議席を獲得、一方労働党は34議席に留まった。これで国民党の圧勝かと言えばそうでもない。全122議席中の48議席と、過半数に満たず結局NZファースト党、並びにアクト党との連立政権となり、任期3年の内前半はNZファースト党から後半はアクト党からの代表がそれぞれ副総理に就任する異例の新政府スタートとなった。連立政権下では各党のマニフェストも必然的に薄まり、最注目の「外国人に$200万以上の既存物件購入許可」案は立ち消えとなった。

さて、選挙後に何が変わったのか。物価は相変わらず高いしホームローンの金利も、なかなか下がらない。それでも選挙が終われば何かが良くなると漠然と信じている人は少なくない様で不動産中間価格は徐々に回復の兆しを見せている。

ニュージーランドの不動産

2024年2月、全国の不動産中間価格は前月比$760,000 から$790,000と3.9%増、前年同月比では3.1%成長した。また、オークランド全体(ロドニーからフランクリンまで)の2月不動産中間価格は$1,026,000、これは前月比5%増、前年同月比2.6%増となる。価格が上昇傾向にあるとは言え、現在は底値からの回復中だ。またリスト数も大幅な上昇傾向にあり、ノースランドに於いては昨年同月比94.6%増を記録した。このバイヤーズマーケットは当面続く見込みだ。

買い時を待っているバイヤーがいるのなら、今を逃す手はないだろう。

Hiroko Jenny
イェニー浩子

1994年よりオークランド在住。ツアーガイド、クレジットカード会社、ブランド店勤務を経て不動産業界12年目。YouTubeでは不動産だけではないNZ情報発信中。

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