廃水処理サービスを改善するための3億ドル以上のプログラム
11月10日、ワークワースからスネルズビーチの排水処理施設へ、新しいパイプライン設置作業が完了した。このパイプラインは、水道事業者Watercareによる地域の廃水ネットワークの性能向上と成長をサポートするためのプロジェクトで、Watercareが3億ドル以上を投資している。トンネル掘削機は1日約36mのペースでパイプラインを設置し、掘削は3段階に分けて行われた。新しいスネルズビーチ排水処理場は18,000人を対象にサービスを提供でき、将来的には最大35,000人まで対応可能になるという。2025年半ばまでに運行を開始する予定で、チームは現在、来年初の試運転開始に備えてプラントの主要部分を完成させることに注力している。
オークランドの交通ルールの簡素化
オークランド交通局とカウンシルは、地域の交通条例を1つに統合するために協力している。オークランド交通局の2012年交通条例、カウンシルの2015年交通条例、およびカウンシルの2013年公共安全および迷惑行為条例の交通規則を、単一の新しい条例に統合することを目指す。既存の交通ルールが変更されるわけではなく、複数の既存ルールを1つの条例に統合することにより、ルールを明確にし、従いやすくすることが目的だという。条例の作成のために一般市民からの意見を募集している。11月4日から12月4日まで、オークランド交通局の「Have Your Say」ページで変更についての詳細を確認し、意見を表明することができる。
ファーマーズ・サンタ・パレード、91周年
ファーマーズ・サンタ・パレードは南半球で最も長く続いているパレードのひとつ。11月24日に開催され、今年で91回目を迎えた。ショーの主役のサンタはもちろん、開催場所であるクイーン・ストリートも常に存在感を放ってきた。かつては狭かった歩道が街路樹の茂る大通りになり、よりお祭りの雰囲気を楽しめるようになっている。テレビで人気の子犬「ブルーイ(Bluey)」は今年初参加の注目キャラで、沿道の人々の心を奪った。パレードは91年の間に規模も華やかさも増したが、ファーマーズ創設者ロバート・レイドローが1933年に導入した理念「オークランドの子どもたちへの幻想とファンファーレの贈り物」は、今も変わっていない。
長期計画(LTP)の修正に関する今後の取り組み
市長のトリー・ファナウ氏とカウンシルの議員らは、長期計画(LTP)修正案の主要要素を年末までに準備することを目指している。空港の株式を売却しないという決定を受け、保険リスクの解決策を見つけるために尽力している。これには災害に適切に対応できるような、債務余裕の拡大の検討も含まれる。公園やスポーツ施設、交通インフラなどの設備投資プロジェクトおよびプログラムを削減、延期、または削除するオプションについても検討している。11月21日には資本計画削減に関する協議を行った。今後の予定は、12月11日の予算案承認、3月20日~4月20日のコミュニティ協議を経て、6月26日にLTP承認となっている。
マイクロ助成金:大規模都市建設の影響を受ける企業を支援
カウンシルは、大規模な公共事業の影響を受ける可能性のあるソーンドン・キーの企業を対象に、中小企業向けマイクロ助成金の試験運用を行っている。条件を満たす企業には最大1,500ドルのマイクロ助成金が支給される。11月4日から試験的に開始された。この助成金は、デジタルマーケティングのサポート、スキルアップ、店頭の看板や美化、スタッフの福利厚生、設備のアップグレードなど、さまざまなビジネス経費に使用することができる。申し込み方法の詳細については、microgrants@wcc.govt.nzまで問い合わせるか、www.positivelyponeke.govt.nz/business-supportにアクセスして確認を。
愛の種を蒔く図書館
ンガ・プナ・ワイオラ・ニュータウン図書館(Ngā Puna Waiora Newtown Library)は、植物の種子を持ち帰って自宅で栽培し、収穫した種の一部を持ち寄り、交換することができる「カカノ・シード・ライブラリー」というサービスを始めた。シード・ライブラリーは国際的に人気のある取り組みで、園芸愛好家の育成や、地域社会への関与、持続可能な生活に貢献している。カカノ・シード・ライブラリーでは、飾りつけに最適なハーブからニュージーランド原産の植物まで、さまざまな植物の種子を取りそろえており、在庫は季節や人気度によって変わる。利用は無料で、一定の条件を満たせば種子の寄付も受け付けている。
カウンシル、4,900万ドルの黒字を報告
カウンシルの2024年度年次報告書によると、カウンシルは水道や交通インフラ、コミュニティ施設やサービスの改善のために7億600万ドルの資本プロジェクトを実施した上で、4,900万ドルの黒字となった。市長のフィル・モーガー氏は、「クライストチャーチが財政管理をうまく行っており、住人の将来に投資を続けていることを示している。特にスタジアム建設は大規模なプロジェクトだが、非常に順調に進んでいる」と述べた。他の投資には、2023年11月にオープンした海岸遊歩道「テ・アラ・イフタイ」や、2024年4月に一般公開されたプールや図書館を兼ね備えたハブ「マタティキ・ホーンビー・センター」などがある。
スタジアムの最終外観が明らかに
テ・カハに建設中のワン・ニュージーランド・スタジアム(One New Zealand Stadium)の外観と座席配置の最終形が公開された。地元のビジュアル・アーティスト兼グラフィック・デザイナーのモーガン・ダーリソンが、カウンシルの委託を受けてデザインを担当した。外観ファサードにはカンタベリー地方の風景を表現した色彩の模様が施される予定。常設席は25,000席あり、大規模なイベントの際にはさらに5,000席が追加されるという。座席には、ニュージーランドで初めて、黒とグレーのユニークなコファイファイ模様が施される。スタジアム建設プロジェクトは予算内で進められており、2026年4月にオープンする予定だ。
自転車レーン専用清掃車導入、走行がより快適に
カウンシルは、自転車レーンの清掃のためのコンパクトな清掃車を新たに導入した。従来の清掃車では入れなかった幅の狭い自転車レーンに収まる、自転車レーン専用の清掃車だという。その最大の特長は静かさで、完全に電動式なので、5メートル以内の騒音は70デシベル未満。これは洗濯機や食器洗い機とほぼ同じだ。このため、自転車利用者の邪魔にならないよう夜間に清掃を行うこともできる。これまでは自転車レーンにガラスやゴミが散乱しているという通報を受けても、手作業以外に掃除する方法がなかったが、この清掃車導入によりその問題が解決されることになる。長期的にはコストの節約になることが期待される。
情報提供:Auckland City Council / Christchurch City Council / Wellington City Council