サイバー攻撃の影響で、国内最大手のANZ銀行のウェブサイトが接続不能になっている。
ANZによれば、このサイバー攻撃で金銭や個人情報の流出などの被害はなく、ANZのカードの使用やATMの利用、テレホンバンキングにも影響はない。
このサイバー攻撃は、9月8日水曜から始まり、ANZのほかNZポスト、キーウィバンク、歳入庁、気象庁なども標的になり大方は復旧した。サイバー攻撃に対しては、2016年に設立された政府専門機関であるCERT(コンピュータ危機対応チーム)が、状況をモニターしており、関係機関と協力して解決にあたっている。
近年、国内の公的機関や企業を標的にしたサイバー攻撃が続発している。GCSB(国家情報公安局)担当のアンドリュー・リトル大臣は、国内で発生したサイバー攻撃事案の3割に中国の関与がうかがえるとして、「中国政府の支援を受けた集団による悪らつなサイバー攻撃を強く非難する」公式声明を7月19日に発表している。
参照:RNZ(英語原文)
https://www.rnz.co.nz/news/business/451183/anz-bank-website-offline-for-third-day
NZ Herald (英語原文)
https://www.nzherald.co.nz/business/cyber-attack-aftermath-anz-bank-website-offline-again/UED5UWY5VANGM45SWEHJWTYJ5M/
CERT (英語原文)
https://www.cert.govt.nz/about/about-us/
Andrew Little: New Zealand condemns malicious cyber activity by Chinese state-sponsored actors (英語原文)
https://www.beehive.govt.nz/release/new-zealand-condemns-malicious-cyber-activity-chinese-state-sponsored-actors