9月27日発表された新型コロナ新規感染者は12人(このうち2人の感染経路が不明)、13人が入院中(重症は4人)。保健省のブルームフィールド長官は、日ごとに上下はあるが、週ごとの新規感染者数の平均が先々週は19、先週は17、今週は15と減ってきているのは良い傾向だと述べた。政府は同日、業務出張で海外から帰国する者を対象に、現行の管理隔離に代えて自宅隔離とする試行実験を150人限定で行うと発表した。
対象となるのは、感染リスクの低い国から10月30日から12月8日までに帰国する、ファイザーワクチンを2回接種済みのニュージーランド国民または永住者で、独立した自宅での隔離と位置情報のモニターが可能であること。この試行への参加申し込みは個人ではなく雇用主が行う。受付期間は9月30日から10月9日まで。
試行実験であるため人数が限定されているが、業務渡航の制限緩和に道を開くものとして産業界はこの動きを歓迎し注目している。NZ統計局によれば、コロナ禍が生じる前の2019年4月から2020年1月までの自国民入国者数は270万人だったのに対し、2020年4月から2021年1月は同3万1900人に激減している。
<参照>(英語原文)
Statistics NZ
https://www.stats.govt.nz/information-releases/international-travel-january-2021