政策金利7年ぶりに利上げ

ニュージーランドの中央銀行に相当する準備銀行(RBNZ)は10月6日、政策金利(OCR)を0.25ポイント引き上げて0.50%とした。この利上げを受けて、金融機関は住宅ローン金利や預貯金の金利の改定に動いた。

政策金利は2014年7月に3.50%に引き上げられて以降、据え置きと引き下げを繰り返してきた。特に昨年3月は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済状況の悪化に対応すべく0.75ポイントの利下げを行った。この結果、政策金利は過去最低の0.25%に張り付いていた。

その後、国内経済は急速に回復した一方、国境閉鎖が維持されて労働力の供給不足などによるインフレ圧力が強まり、さらに超低金利は不動産市場の加熱を招く一因となった。このため準備銀行は8月に利上げを示唆していた。今度もさらなる利上げがあると見られている。

準備銀行の予測によれば、インフレ圧力によって消費者物価指数(CPI)は短期的に4%を超えるが、中期的には2%半ばに戻るという。

<参照>

NZ Herald (英語原文)
https://www.nzherald.co.nz/business/ocr-call-reserve-bank-hikes-rate-for-first-time-in-seven-years/V2IHRXWVRUZLIIW5M7WRKHWK6A/

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