NZ統計局が発表した9月四半期の失業率は3.4%で、2007年12月以来の低水準となった。2008年の国際金融危機からこれまでの間、失業率が4%を下回ったことはなかった。
この四半期で、失業者の数は1万8000人減少して9万8000人になった一方で、新規の雇用数は5万4000人に上った。この内訳を見ると、その7割強の3万9000人が女性の新規就労であり、これは女性雇用数の3%にあたり、四半期の伸びとしては過去最高を記録した。
長引くコロナ禍がビジネスに悪影響を及ぼしている状況下でも、入国制限によって海外から労働者を容易に得られないこともあり、統計上の雇用は堅調だ。賃金の年間上昇率は2.5%だった。人手不足の状況は今後も続くと見られ、賃金上昇がインフレの一要因となることが予測される。
<参照>(英語原文)
Stats NZ
https://www.stats.govt.nz/news/unemployment-and-underutilisation-continue-to-fall