DJディメンションの名で知られる英国の音楽パフォーマー、ロバート・エスリッジ氏が、入国後10日間の隔離後に検査で陽性が判明し、国内初のオミクロン株による市中感染事例となった。
同氏は7日間の管理隔離の後、3日間の自主隔離に服した。隔離中の3回の検査結果が陰性だったことや、ワナカへの移動予定が迫っていたことから、9日目の最終検査の結果を待たずに、12月26日から27日にかけてオークランドのナイトクラブやレストラン、ジュエリーショップなどを訪れた。ところが、9日目の検査結果が12月27日に陽性と知れされたことで、4カ所の訪問先の約100人が接触疑い者として自主隔離や検査を求められる事態となった。
エスリッジ氏は「ルールに従って10日間の隔離を終えたと思った。12日目に検査の陽性結果を知らされて、非常にショックを受け、大変申し訳なく思っている」と述べた。同氏は無症状であるが直ちに管理隔離に移され、予定されていたワナカの音楽フェスへの出演は取り消された。
新型コロナ対策担当のヒプキンス大臣は、12月30日に緊急会見を行い、こうした事態を想定した対策として12月24日から管理隔離を10日間に延長済みであること、今回の事案における二次感染のリスクは高くはないと思われるが、接触疑い者は必ず自宅隔離をして検査を受けるよう強調した。
WHO(世界保健機関)は、12月21日現在で世界106の国や地域でオミクロン株が確認されたと発表しており、感染拡大への警戒感が強まっている。
<参照>(英語原文)
RNZ News
https://www.rnz.co.nz/news/national/458797/new-zealand-s-first-omicron-community-case-dj-dimension-devastated-by-news