日本の『伝統的酒造り』ユネスコの無形文化遺産に決定

2024年12月5日、ユネスコ無形文化遺産保護条約 第19回政府間委員会(於:パラグアイ)において、日本酒や焼酎、泡盛といった「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録された。これは、「和紙」「和食」2022年の「風流踊」以来、日本では23件目の登録となる。

「伝統的酒造り」とは、杜氏・蔵人等がこうじ菌を用い、長年の経験に基づき築き上げてきた酒造り技術のことで、500年以上前に原型が確立したといわれる。

伝統的酒造り

日本各地の気候風土に応じて発展し、日本酒、焼酎、泡盛、みりん等の製造に受け継がれてきた。

また、祭事や婚礼といった日本の社会文化的行事に酒が不可欠な役割を果たしており、伝統的酒造りはそれを根底で支える技術とされている。

このような日本独自の製法と伝統(文化)が評価されたことになる。

石破茂首相のメッセージ

我が国の「伝統的酒造り」が、この度ユネスコ無形文化遺産に登録されたことを、心から嬉(うれ)しく思います。「伝統的酒造り」の保護・継承に尽力してこられた多くの関係者の方々に、心からのお祝いを申し上げます。

 「伝統的酒造り」は、杜氏(とうじ)・蔵人等が、こうじ菌を用い、日本各地の気候風土に合わせて、経験に基づき築き上げてきた、世界に誇れる酒造り技術です。

 日本各地で人から人へと受け継がれてきたこの伝統的な技術を守り、次の世代へ継承するとともに、今回の登録を契機に、国内のみならず海外の方にも「伝統的酒造り」を知っていただき、地方創生や海外への更なる展開にもつながるよう、関係者の方々の取組を支援していきたいと思います。

令和6年12月5日
内閣総理大臣 石破 茂


日本では、ユネスコ無形文化遺産に日本の「伝統的酒造り」が登録されたことを記念し、「匠のわざと日本の文化を未来へ紡ぐ伝統的酒造りシンポジウム」が開催される。

「匠のわざと日本の文化を未来へ紡ぐ伝統的酒造りシンポジウム」
日時:2025年1月25日(土)26日(日)10時00分~16時00分
会場:金沢港クルーズターミナル(石川県金沢市無量寺町リー65)

出典:文化庁、首相官邸ホームページ

Japan’s rice wine ”Sake” joins UNESCO’s cultural heritage list!

タイトルとURLをコピーしました