【速報ニュース】AEWV制度に大きな変化、2025年から段階的に実施

ニュージーランド政府は本日12月17日、Accredited Employer Work Visa (AEWV) 制度における大規模な改革を発表しました。この改革には、雇用主や労働者に対する要件の緩和、季節労働者向け新制度の導入、さらにはインターンビザの労働権拡大が含まれており、2025年を通じて段階的に実施される予定です。
この発表は、移民政策の柔軟化を目指す政府の方針を反映したものであり、特に労働市場における即戦力となる移民労働者の確保を目的としています。
 以下では、改革の詳細と実施スケジュールについて解説します。

【2025年1月27日】雇用主トレーニング要件の撤廃など

  • 雇用主トレーニング要件の撤廃
  •  認定雇用主(Accredited Employers)は、今後、Employment New Zealand のオンラインモジュール受講義務がなくなります。また、移民労働者が有給で受講時間を確保する必要もなくなります。この変更は、認定季節労働者雇用主(Recognised Seasonal Employers)にも適用されます。
  • 建設業界の国内雇用率基準の緩和
  •  一部の建設業者に課されていた、ニュージーランド人労働者の雇用率基準が、現在の35%から15% に引き下げられます。

【2025年3月】AEWVの要件緩和と期間延長

  • 賃金基準の撤廃
  •  AEWV対象の全職種で、これまで適用されていた賃金基準が撤廃されます。ただし、雇用主は引き続き、該当職種と勤務地における市場価格に基づいた賃金を提示する義務があります。
  • 労働経験要件の緩和
  •  AEWVを申請する移民は、現在の3年から2年の職務経験 で申請が可能になります。
  • Job Checkの簡素化
  •  雇用主は、低技能職の求人についてWork and Incomeに広告を掲載し、適切な候補者を面接したことを申告するだけで良くなります。詳細な証拠提出は不要となります。
  • AEWVの有効期間延長
  •  AEWVの有効期間が、現在の最大2年から3年 に延長されます。現在2年のビザを持つ低技能労働者も、追加で1年間の延長申請が可能です。
  • 扶養家族のビザ申請要件
  •  AEWV保持者が子どもをニュージーランドに呼び寄せるためには、NZ$55,844以上 の年収が必要です。この基準額は2019年から更新されていませんが、今後の発表で詳細が明らかになる可能性があります。

【2025年4月以降】インテリムビザでの労働権拡大

一部の就労ビザおよび学生ビザ保持者がAEWVを申請した場合、審査中に労働可能なインテリムビザが付与されるようになります。この変更により、移民労働者の就労機会が広がることが期待されています。

【2025年中頃】Job Checkのさらなる効率化

2025年中頃には、低リスク雇用主向けに新しいJob Checkプロセスが導入される予定です。この変更により、申請処理時間が短縮され、雇用主と移民の双方にとってより迅速な手続きが可能となります。

【2025年11月】新しい季節労働ビザの導入

2025年11月には、以下の2種類の季節労働ビザが新たに導入されます。

  • 3年間有効なマルチエントリービザ(経験豊富な労働者向け)
  • 7か月間有効なシングルエントリービザ(低技能労働者向け)

なお、現在の一時的な季節労働制度は、これら新ビザの導入後も継続されます。

今回の改革の意義と展望

これらの改革は、雇用主の負担を軽減し、移民労働者の柔軟な就労機会を増やすことを目的としています。同時に、ニュージーランド労働市場の多様化と安定化にも寄与するものと考えられます。
 詳細や最新情報は、ニュージーランド移民局の公式サイトをご覧ください。

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