- 国名: New Zealand(ニュージーランド)
- 首都: Wellington(ウェリントン)
- 人口:約512万人
- 国土面積:日本の約3/4の大きさ
- 首相:Chris Hipkins(クリス・ヒプキンス)
- 国旗:星は4つで、星の大きさも少しずつ違う!
- 国歌:God Defend New Zealand
- 国花:Kowhai(コーファイ)
- 国鳥:Kiwi(キーウィ)
- 日本との時差:3時間
- 医療制度:ホーム・ドクター制
- 気象:南半球に位置するため日本とは逆!
- お金事情:ニュージーランドの紙幣はプラスチックで出来ている!
- スポーツ:ラグビーは文化!我らのオールブラックス!
- グルメ:ラム肉だけじゃない、ニュージーランドの食事情!
改定:28/06/2023
国名: New Zealand(ニュージーランド)
正式名称は英語で New Zealand(ニュージーランド)、マオリ語では、Aotearoa(アオテアロア)。
略称はNZ、略号はNZL、日本での漢字による表記は新西蘭です。
英語による正式国名は、オランダの探検家アベル・タスマン(英語読み:エイベル・タズマン)が、1642年にニュージーランドを発見したことに由来しています。
タスマンはこの土地を「スターテンランド」と名付けましたが、その後、オランダ沿岸部の地名「ジーランド」にちなんで「ノヴァ・ゼーランディア(新しいゼーランド)」に変更されました。これを英語読みすると、「ニュー・ジーランド」ということになります。
また、Aotearoa(アオテアロア)は、先住民族である、マオリ族の言葉であるマオリ語での呼び名です。
ヨーロッパ人の入植以前は、マオリは部族ごとに領地を分けて住んでおり、国土全体を指す名前はありませんでした。19世紀末には、北島のみを指す名前だったという証拠も残っています。
マオリは文字を持たない民族であったため、名の由来は定かではありませんが、「アオ」=「雲」、「テア」=「白い」、「ロア」=「長い」のように分割することができるため、現在では「白く長い雲のたなびく地」と解釈されることがほとんどです。
口承で伝えられた物語の中には、この地を最初に発見したといわれるマオリ伝説上の英雄、クペの乗っていたカヌーの名前が「アオテアロア」で、彼がその名前にちなんで名付けたという説もあります。
首都: Wellington(ウェリントン)
ニュージーランドの首都は、Wellington(ウェリントン)です。マオリ語では、Te Whanga-nui-a-TaraあるいはPonekeと呼びます。
芸術、食、ファッションなどの発信地ともいわれる文化都市。北島の最南部にあり、ニュージーランドのほぼ中心に位置しており、オークランドに次いで2番目の人口規模です。
1861年にオークランドより遷都され、世界最南端の国家首都として機能しています。
海に面した街並みはコンパクトに整備されており、「ビーハイブ(蜂の巣)」の愛称を持つ国会議事堂、国立博物館テ・パパ、国立図書館などの国を代表する施設に加え、質の高い劇場、映画館、カフェなどが立ち並んでいます。
風が強いことで、「ウィンディ・ウェリントン」とも呼ばれるこの街は、官庁街に代表される落ち着いた雰囲気のエリアとホットなスポットが混在し、自然保護区やワインの産地にも近いことから、ガイドブック「ロンリープラネット」で「世界で最もクールで小さな首都」と称されています。
人口:約512万人
ニュージーランド統計局によると、2021年6月の時点で人口が512万人を突破しています。
発表によると、毎年2%弱の割合で人口が増加しています。
日本の人口が約1億2500万人なので、おおよそ日本の24分の1ぐらいの人口で、福岡県の人口より少し多いぐらいです。(2021年6月現在)
また、よく「ニュージーランドは人間より羊の数の方が多い!」と言われますが、これは本当の話。
最盛期の1982年には7000万頭の羊がいましたが、(一つの要因として)人口増加により住宅エリアが増えてきたことやワイナリーなども増え、羊用の牧草地も減ってきており、2019年の調べでは2740万頭にまで減ってしまったようです。それでも、人口に比べたらまだまだ羊の方が多いことがわかります。
国土面積:日本の約3/4の大きさ
ニュージーランドは、オーストラリアの北西に浮かぶ北島と南島の2つの大きな島と小さな島々があり、なんとなく日本の形に似ています。
ニュージーランドの面積は約26万8000km²で、ニュージーランドは日本の約3/4の大きさになります。
首相:Chris Hipkins(クリス・ヒプキンス)
Chris Hipkins(クリス・ヒプキンス) 正式にはChristopher John Hipkins(クリストファー・ジョン・ヒプキンス)
第41代首相。ニュージーランド労働党党首(第18代)
ジャシンダ・アーダーン前首相の突然の辞意表明に伴い、2023年1月に前内閣で教育相・新型コロナウイルス対策担当相を務めていたクリス・ヒプキンス氏がニュージーランドの新首相に就任。ヒプキンス首相は2023年2月に新内閣を発足させた。
また、副首相には前内閣で社会発展担当相を務めていたカーメル・セプロニ氏を指名。太平洋諸島系のニュージーランド人がこの地位を得るのは初。
ヒプキンス首相は今回の内閣について、安定と刷新のバランスを取ったと説明。また、新内閣では、生活費の高騰や教育、健康、住宅のほか、コミュニティやビジネスの安定性確保、など国民の基本的な生活を支える政策に力を注いでいくと発表した。
就任の5日後に行った世論調査では、ヒプキンス首相率いる労働党は支持率を5%伸ばしたが、二大政党のひとつである国民党も僅差で支持率を伸ばしており、2023年10月に行われる総選挙の行方が注目されている。
国旗:星は4つで、星の大きさも少しずつ違う!
1869年から使用され、1902年に制定された国旗は、空と海を表したロイヤルブルーの地に左上にイギリス連邦の一員であることを象徴するユニオン・ジャックと、南太平洋に位置することを示す白で縁取られた4つの赤い星で南十字星を表しています。
この中の星が赤いのは、先住民族マオリ人の神聖な色とされていることに由来しています。
2014年には、2016年にニュージーランドの国旗変更の是非を国民投票によって行うと閣議決定されましたが、150年近く使用してきた国旗を変更することに対して賛否両論があり、最終的には国民投票により現行維持という結果に終わりました。
ちなみに、その中の賛成派の意見の一つは、お隣オーストラリアの国旗と似ているため混合されてしまっているというもの。オーストラリア国旗の場合は、南十字星が白一色で、星の数もニュージーランドの4つに対してオーストラリアは6つ、星の形も違います。
ニュージーランドとオーストラリアの国旗はとっても似てるけどよく見ると違います!
国歌:God Defend New Zealand
国歌:God Defend New Zealand(英語) / Aotearoa(マオリ語)
ニュージーランドの国歌は1番にマオリ語で歌われ、2番で英語で歌われます。
ラグビーの試合の前や学校などで歌われるときは、ほとんどがこの2番までのことが多いですが、実は5番まであります!
▲God Defend New Zealand(神よニュージーランドを守り給え)日本語訳付き
▲God Defend New Zealand – FULL
国花:Kowhai(コーファイ)
マメ科の植物で、学名は「Sophora microphylla」。コーファイとは、マオリ語で「黄色」を意味しています。国土の全域に渡り、標高500m以下の場所に生育している常緑の小高木で、高さ、幅ともに8mほどにまで成長します。
春先の10月になると、長細い筒状の黄色の花をたわわに付け、その蜜を吸いに来る鳥たちにとって格好のエサ場になります。
国鳥:Kiwi(キーウィ)
ニュージーランドにのみ生息する飛べない鳥。体長は、くちばしを入れて最大40㎝ほどに成長します。「キーウィー、キーウィー」と、まるで口笛のような甲高い声で鳴くことから、先住民のマオリがこの名を付けたといわれています。
天敵となる動物がいないニュージーランドの環境に適応して羽が退化し、代わりに太い足と敏感な触覚を持つヒゲが発達したと考えられています。
現在は絶滅の危機に瀕しており、野生のキーウィを見られるのは、南島南部のスチュワート島、オークランドの沖合いに浮かぶティリ・ティリ・マタンギ島など、ごく一部のみとなっています。
日本との時差:3時間
ニュージーランドは、日本より3時間進んでいます。
なお、サマータイム(Day Light Saving)を導入しており、南半球に位置するニュージーランドが夏、つまり日本が冬の間は、さらに1時間早くなります。
夏は夜9時近くまで明るいので、サマータイム期間中は仕事が終わった後にビーチで遊んだり、庭でBBQしたりと1日を長く楽しめます。
Day Light Saving(デライトセービング/サマータイム)
ニュージーランドのサマータイムは、9月の最終日曜日の午前2時 ~ 4月の第1日曜日の午前3時まで実施されます。サマータイム中の日本との時差は4時間となります。
医療制度:ホーム・ドクター制
ニュージーランドはホーム・ドクター制をとっており、健康上の相談や診療は、まず最初に「GP(General Practitioner)」と呼ばれる、医療センターやクリニックなどの医療診療機関で予約を取ります。(GPの診察費は通常$60~$70程度。GPに登録しているかしていないかでも値段が変わってきます。)
その後、専門医に見てもらう必要がある場合は、GPに紹介状を書いてもらいますが、専門医は一般に非常に高額の治療費がかかります。ほとんどの場合、10分程度の診察でも$100~$200かかるようです。
永住権あるいは2年以上の就労ビザを取得している人が公立病院で治療を受ける場合は、ニュージーランド政府の医療補助金の対象となります。(医療補助金対象者となるかどうかは、保健省ホームページで詳細をご確認ください。)但し、公立病院での専門医の診察や手術等は緊急時を除き数週間から数ヶ月待たされる場合があります。
また、ACC(Accident Compensation Corporation)と言う医療制度があり、国民・永住権保持者・旅行者に限らず傷害治療費を国が負担すると言うもの。スポーツをしていて怪我をしたとか、自動車事故で治療を受けた場合など国がその治療費を負担してくれます。*初診料や治療費の一部は自己負担となります。
気象:南半球に位置するため日本とは逆!
南半球に位置するため日本とは逆の気候になっています。
ニュージーランドには四季がある点においては日本と似ていますが、日本に比べると温度変化はそれほど大きくありません。
全体的には温暖な気候ですが、ニュージーランドの気候は地域により様々で、北島北部の夏は亜熱帯性気候の特徴が強い一方、南島内陸部の高山地帯では冬になると-10℃まで気温が下がることがあります。
また、ニュージーランドの気候は予期せずに急変することもあり、地元の人たちも「1日に四季がある」というほどです。
通常、年間で最も気温が高いのは1~2月、低いのは7〜8月ごろになります。
お金事情:ニュージーランドの紙幣はプラスチックで出来ている!
通貨
ニュージーランドの通貨はニュージーランド・ドル(New Zealand dollar)で、NZDまたはNZ$と記載します。ニュージーランド・ドルはニュージーランド国内以外でもニュージーランド近郊のクック諸島やトケラウ、ニウエ、ピトケアン諸島でも使用されています。
通貨の種類は、硬貨は10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドルの5種類、紙幣は5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルの5種類。硬貨は片面が全て「エリザベス女王2世」が描かれており、紙幣の片面は全て「NZ国有の鳥や由来のある鳥」が描かれています。
また、ニュージーランドの紙幣はプラスチックでできていて、丈夫で長持ち、防水効果、汚れにくい、偽造しにくいなどのメリットがあり、うっかりポケットに入れたまま洗濯しても破れることもありません。
クレジットカードとEFTPOS(エフトポス)
ニュージーランドはキャッシュレス化が進み、現金よりもクレジットカードやEFTPOS(エフトポス)が多く使われています。
エフトポスというのは、日本のデビッドカードのようなもので、自分の銀行の口座からその場で決済されるというもの。このシステムは日常的に使用されており、スーパー、ホテル、レストラン、デイリーなどの小さなお店でも、多くの場所で利用することができます。
また、使用時に暗証番号を入れるエフトポスよりも簡単に使用できるPAYWAVE機能のついたクレジットカードも人気。
チップ
ニュージーランドでは原則としてチップの習慣はありません。
特別なサービスを受けたときなどは、お会計の際にチップを含めて支払ったり、レジのそばにチップボックスが置かれていることもあるので、チップを支払うのも良いでしょう。
スポーツ:ラグビーは文化!我らのオールブラックス!
ニュージーランドはスポーツ愛好家にとって魅力的な国であり、多様なスポーツやアウトドアアクティビティを楽しむことができます。
その中でもラグビーはニュージーランドの国技の1つで、多くの人々にとって日常生活の一部にもなっているほど。ラグビーニュージーランド代表の愛称「オールブラックス」の名は世界中でもとても有名で、試合の前に行われるマオリの伝統「ハカ」は自分たちの強さや勇気を相手チームに示すと同時に、自分たち自身を奮い立たせることも目的とし、世界中のファンから愛され知られています。
国内各地にはクラブチームがあり、スーパー15やマイター10カップといった試合も行われているほか、女子ラグビーや7人制ラグビーも人気があります。
また、サッカーも急速に人気を博しています。ニュージーランドには、Aリーグに参加するウェリントン・フェニックスFCというプロサッカーチームがあり、地元のサッカーリーグなどでも、多くの試合がプレイされています。ニュージーランドは、2010年のFIFAワールドカップで初めて予選を通過し、世界的な注目を浴びました。これ以降、サッカーはニュージーランドでますます人気が高まっており、2023年7月には「FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023」が開催されます。
その他のスポーツとして、クリケット、ネットボール、ゴルフ、ヨットなども人気。
ニュージーランドは美しい自然とともに、多くのアウトドアアクティビティを楽しめる場所でもあり、トレッキング、キャンプ、サーフィン、スキーなど、多様なアクティビティを楽しめます。
グルメ:ラム肉だけじゃない、ニュージーランドの食事情!
【フィッシュアンドチップス】ニュージーランドの食の定番と言ったらフィッシュアンドチップス。新鮮な白身魚と国産ジャガイモをサクッと揚げたファーストフードは、トマトソースを添えて食べる。どんな町でも買えて値段も手ごろだが、カロリーは高い。
【パイ】フィッシュアンドチップスと並ぶ、ニュージーランド人の国民食。 多くは、煮込んだ挽き肉を包んだミートパイを指すが、フルーツやナッツが入ったブルーベリーカスタードパイのようなデザートパイもあり、バライティに富む。カフェやレストランはもちろん、スーパーやガソリンスタンドなどでも手軽に買える。
【ラム】日本では高級食材のラムも、ラムの輸出量世界一のニュージーランドではよくある食材で、レストランやバーでもよく見かける。ラムとは1歳未満の子羊のことで、臭みが少なくジューシーで食べやすい。ラムチョップ(骨つきあばら肉)のグリル焼きや、ローズマリーなどのハーブで下味をつけてローストして食べることが多い。
【クレイフィッシュ】シーフード好きなら、ニュージーランド産伊勢海老、クレイフィッシュも食べておきたい。少々値は張るが、ガーリックバターやレモンなどで味付けされた、日本の伊勢海老とは一味違う味が楽しめる。
【グリーンマッスル】ニュージーランドのムール貝、グリーンマッスルも有名料理の一つ。ワイン蒸しやバターソテーにして出されるが、身が大きく肉厚で噛みごたえがあり、病みつきになる一品。
【キングサーモン】ニュージーランドのサーモンは、身が引き締まっていて脂がのっているのが特徴。日本食レストランで刺身で食べるのもよし、地元のレストランでスモークやグリルでいただくのもよし。口の中でとろける感覚は、サーモンを食べなれている日本人も満足すること間違いない。
【チーズ】ニュージーランドは酪農が盛んなので、良質なチーズの製造も多い。カピティ・チーズ(Kapiti Cheese)、ホワイトストーン(Whitestone)、プホイ・バレー(Puhoi Valley)などの各社による、ブルーチーズ、ビンテージチーズ、ソフトチーズが有名。
【ハンギ】マオリ族の伝統的な料理で、鶏肉、豚肉、羊肉、カボチャ、ジャガイモ、クマラ(サツマイモ)などの食材を地中で蒸し焼きにするもの。残念ながら、本格的なハンギを出すレストランは普通の町ではほとんど見かけないので、食べてみたければ北島中央部の町ロトルアへ行くのがベスト。
【パブロバ】砂糖の効いたメレンゲをふんわりと焼き上げ、生クリームとフルーツをトッピングした、ニュージーランド発祥のケーキ(発祥地については諸説あり)。クリスマスなど家族が集まる時に持ち寄られることが多いが、カフェやスーパーで購入することもできる。
【アイスクリーム】ニュージーランドはアイスクリームの一人当たり年間消費量世界一!、ニュージーランド人は、冬本番でも寒さに負けずアイスを食べている。国民的アイスと言えば、バニラアイスにキャラメル粒が入ったホーキーポーキーアイスが定番だが、酪農大国ニュージーランドの牛乳で作られたアイスは、どれも濃厚でコクがある味わい。
【クッキータイム】日本にも原宿に店舗がある、ニュージーランド発のクッキー。トリプルチョコレート、ジンジャーナッツ、マカダミア&ホワイトチョコレートなど様々なフレーバーがあり、サイズも各種揃えている。
【ハチミツ】世界で有名なニュージーランド産マヌカハニーは、その強い抗菌力で知られている。食用としてはトーストやヨーグルトとの相性も抜群で、スキンケア用品も多く販売されている。土産店で効果の高いものを購入するのもいいが、地元のスーパーなどでも普通に売られている。
出典および参考サイト:
地球の歩き方「ニュージーランド」/ Wikipedia / AIR NEW ZEALAND / 在ニュージーランド日本国大使館 / newzealand.com / 外務省 より