オークランド
Auckland
北島北部に位置し、人口160万人超を誇るニュージーランド最大の都市。 海に面した地形から「シティ・オブ・セイルズ(帆の街)」の愛称で呼ばれ、自然と都会の両方の魅力を兼ね備えている。ヨーロッパ各国だけでなく、中国、インド、フィリピン、韓国、南アフリカ、サモアやトンガなど、世界中からの移民が住んでいるため、世界各国の文化が共存している。そのため、世界中の国の様々な種類のグルメが食べられる。電車やバス、フェリーなど交通が整備されていて、車がなくても比較的移動が簡単。特に市バスが発達していて、ルートやバスの本数も多い。
オークランドにはたくさんの小規模地ビール醸造所があり、醸造所の見学ツアーや、行く先々で試飲できる地ビールツアーも開催されている。有名どころのBrothers Beer、Garage Project、Good Georgeを訪れるのもいいし、自分好みの地ビールを求めて飲み歩くのもいいだろう。市内からフェリーでわずか40分のワイヘキ島(Waiheke Island)は、美しいビーチとブドウ園の広がるリゾートアイランド。高級ワインの生産地で、国際的な評価の高いワイナリーも複数存在する。
スタジアム
イーデン・パーク
Eden Park
収容人数: 48,000人程
場所: Reimers Avenue, Kingsland, Auckland
1900年に開場したオークランドの由緒正しきスタジアム。男子ラグビー代表チーム「オールブラックス」は、1994年以来この会場で戦った48試合で一度も敗けていない。スポーツ以外にも、ビリー・ジョエルやエド・シーランなど世界的に有名なアーティストがこのスタジアムでコンサートを開催してきた。
ワイカト
Waikako
北島北中央部に位置するワイカト地方は、ニュージーランドで4番目に大きな都市ハミルトンを中心とした酪農地帯。スタジアムのあるハミルトンは、オークランドからバスで2時間ほどで行くことができる便利なロケーションだが、一歩市街地から出ると、ニュージーランドらしいのどかな風景が広がっている。ハミルトン市内全域にバス網があるので、市内の交通の便はいい。ハミルトンのガーデンや、マタマタにあるホビトン・ムービー・セット、ツチボタルで有名なワイトモ洞窟、サーフィンのメッカ・ラグランなど、少し足を延ばせば行ける観光地も多い。
ニュージーランドの国民的炭酸飲料、L&P(レモン&パエロア)は、1907年にパエロア(Paeroa)の町で誕生したノンアルコールのレモン風味ソフトドリンク。ハミルトンから車で1時間ほどのパエロアには、L&Pの巨大なオブジェが立っている。また、ニュージーランドの果物といえば、やはりキウイフルーツ!ハミルトンから車で1時間半の町テ・プケはキウイフルーツの名産地で、キウイフルーツのテーマパークまである。
スタジアム
ワイカト・スタジアム
FMG Stadium Waikato
収容人数: 25,000人程
場所: 128 Seddon Road, Frankton, Hamilton
過去にも、2008 FIFA U-17女子ワールドカップや2015 FIFA U-20男子ワールドカップの会場となった、FIFA主催大会と縁のあるスタジアム。
ダニーデン
Dunedin
南島南東部に位置するダニーデンは、オタゴ地方の中心都市。人口約13万人で、南島ではクライストチャーチに次ぐ2番目の大きさ。スコットランド移民が開拓したこの町は、歴史的建造物が数多く並ぶ街並みが美しい。丘陵のドラマチックな景観に囲まれ、街中も起伏が激しく坂道が多い。「ボールドウィン・ストリート(Baldwin Street)」という世界一急な坂道があることでも有名。人口の15%が学生という学園都市でもある。世界でも希少な、ロイヤル・アルバトロスの繁殖地や、イエロー・アイド・ペンギンなどの野生生物の姿を近場で見られるのも魅力。
ダニーデン民のソウルフード「チーズロール」は、オニオンスープの素をチーズに溶かして食パンに塗り、ロール状に巻いてサンドイッチプレスでこんがり焼いたもの。家庭料理だが、ファーマーズマーケット(朝市)の屋台やHungry Hobosのようなファーストフードレストランなどでも食べられる。オイスターの産地、南島最南部の町ブラフに近い。舌触りがなめらかな食感かつクリーミーで濃厚な味のブラフオイスターの旬は4〜6月だそうで、産地直送の新鮮な生牡蠣に出会えるかも。
スタジアム
ダニーデン・スタジアム
Forsyth Barr Stadium
収容人数: 28,000人程
場所: 130 Anzac Avenue, Dunedin
ニュージーランド唯一の全面屋根付きスタジアム。「ザ・グラスハウス(温室)」の愛称で知られている。ニュージーランドのグラウンドは天然芝のところが多いが、こちらは世界初の完全室内型自然芝スタジアムだとされている。
ウェリントン
Wellington
ニュージーランドの首都。北島の南端、国土のほぼ中央に位置する。人口は約42万人で、オークランドに次いで2番目に多い。海と山の狭間に広がる港街で、常に海からの風にさらされていることから、「風のウェリントン (Windy Wellington)」として知られている。大ヒット映画「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影の中心地となったことで注目を浴びた。歩いて探検できるこぢんまりとした都市で、文化、歴史、自然、グルメがコンパクトにまとまっている。
ウェリントンは、ビール、ワイン、コーヒーどれをとっても一流。ニュージーランドで最も地ビールを楽しめる街といわれ、市内のレストランやバーで提供される生ビールの25%が地ビール。毎年8月には「ビアーバナ」という地ビール祭りが開催される。市内から車で1時間ほどのワイララパ地方(Wairarapa)は高級ワインの名産地で、ワイナリー巡りも楽しめる。コーヒーの都でもあるウェリントンはCNNで「コーヒーの美味しい世界の都市トップ8」 に選出されたこともあり、どのカフェでもはずれがない。豆から徹底的にこだわった一杯を味わえる。
スタジアム
ウェリントン・リージョナル・スタジアム
Sky Stadium
収容人数: 39,000人程
場所: 105 Waterloo Quay, Pipitea, Wellington
近年のニュージーランドサッカー界の中心地。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のワンシーンでは、ここで2002年に行われたクリケットのニュージーランド対イングランド戦でのファンのチャントの録音が使用されている。
2023年7月号掲載
Text: GekkanNZ
FIFA 女子ワールドカップ2023 特集!
今年度より出場チーム数が24から32に拡大され、
第9回FIFA女子ワールドカップがオーストラリアとニュージーランドで共同開催
ニュージーランドのイーデン・パークで7月20日に開幕です!