ラグビー女子日本代表「サクラフィフティーン」と並走しよう!いよいよ試合直前!テストマッチ直後編

低いタックルでブラックファーンズに挑むサクラフィフティーン SPORTS

写真:低いタックルでブラックファーンズに挑むサクラフィフティーン。

力の差を見せつけられたブラックファーンズ戦、課題克服がカギか

試合当日、ブラックファーンズのスピードとパワー、また”現場慣れ”のようなもので前半からペースに飲まれた感があったが、前半後半ともにトライで返していくことができたサクラフィフティーン。確かに圧倒的な力量差を感じたものの、気迫のあるタックルも見られ、点を返していけるスキをつけたのも事実。今後W杯予選を勝ち抜き、トーナメント出場の可能性はあるか、NZABのヘッドコーチも務める名富さんに伺った。「そうですね、ペースに飲まれたのはあると思いますから、そういったことにならないようにしていくことは必要ですね。予選を勝ち抜いていける力はもちろんあるはずです」会場の雰囲気などはやはり選手のプレーに影響するものなのか聞いてみたところ、「影響はあると思います、相手チームへの声援なども気になることがありますし、逆に静かすぎてもやりづらかったりしますね。イーデンパークというのもブラックファーンズには有利です」イーデンパークは観客とピッチの距離も近く、声援で包まれながら試合が行われる。そんな中、日本代表サポーターも会場に駆けつけていたが周囲の雰囲気は和やかで、弊誌記者もメディア関係者の待機場所では温かく迎えられているという印象。選手は激しく体をぶつけ合って戦うが、試合後はどうなのか元ラグビー選手でもある名富さんに聞いたところ、「試合後は一緒に飲みに行ったりもしますよ!」とのこと。ピッチの外や試合以外ではノーサイドの精神ということか。

この日は同日開催でオールブラックスとワラビーズの対決もあり、この試合だけ見れば結果的にはオールブラックスの圧勝に見えたが、実はオールブラックスはここのところ調子が良くなく、コーチ交代の声が聞こえるほどだったとか。試合後の記者会見では「今回の試合結果は私たちに自信をもたらしてくれた」とどこかほっとしたような表情で語るオールブラックスサイドだったが、ワラビーズの会見はお通夜ムードに。ワラビーズはこの後、日本を舞台に日本代表との3試合ツアーが控えており、会見中は日本代表戦にも関心が集まった。現時点のムードは暗いものの、フルバックのトム・バンクスがケガから復帰して日本ツアーに加わるとのことで、オーストラリアのラグビーファンには嬉しいニュースであり、日本コミュニティとしては日本代表戦も見逃せない試合になりそうだ。

これらの試合の詳報はGekkanNZ Rugby Frontlineにて。

粘り強く相手を足止めしていくサクラフィフティーンだがパワーや経験が上回るブラックファーンズ。
オールブラックス優勢のまま試合が進んでいった24日の試合。
ワラビーズも意地を見せるが、オールブラックスの勢いを止めることはできなかった。オールブラックスの強さに観衆の歓声が響くイーデンパーク。

取材・文 GekkanNZ

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